「リズム」「距離感」「ガードを上げる」…etc 全て「反応する」で解決できる

よもやま話

ボクシングを教えていて感じることは僕もそうでしたが、「型」に拘るひとがあまりに多いこと。
そして「型」にハマって本当に大切なことが抜け落ちてしまっていること、です。

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相手の動きに反応する

「型に拘る」とは意識を心の中に意識を向けることです。
ただ、それは実戦ではあまりよくありません。

意識が内側へ向きすぎるあまり、視覚的には相手を見ているのだけど、実際には見えていないという現象が起きてしまうからです。
「ガードを上げる」「打ち終わりはバックステップ」「ジャブを出す」「リズム」「距離」のような内側へ意識が向かっていて、ボクシングが相手ありきであることを忘れてしまっているんです。
これは僕がそうでしたので気持ちは理解できます。
でもスポーツ、特に対人競技において大切なことは意識を外へ、目の前にいる相手へ向けることです。

言っている意味が理解できない方は以下のメイウェザーの動画を見てください。
マルケスの動きにつぶさに反応しているのが分かります。

デービスもペドラサの動きに徹底的に反応しています。

僕はこれがボクシングだと思うのです。
「距離」「リズム」「ジャブ」「パンチ」「ガードを上げる」などは相手の動きに合わせて、相手に反応することで引き出されるものです。
相手動きにつぶさに反応していれば「リズム」は生まれてきますし、自然に安全な距離感が形成されていきます。
つまりですよ。「相手に動きに反応する」ということがボクシングに求められる自然な動きを引き出すのではないか?ってことですね。

そしてそれは同時に、現状のボクシングの指導現場は「型に拘るあまり本質を見失っているのではないか?」という主張でもあります。
「相手の動きにつぶさに反応する」という一点に意識を集中させることで、既述のような現象を引き起こせるはずです。
とてもシンプルですよね。
何も考えずに「相手に反応する」、一度やってみてください。

「反復練習によって複雑な技術を覚えることができる」「反復練習こそ技術的向上の近道だ」という価値観が原因になっているのではないか?と僕は考えているんです。
もっと言えば「辛い思いをすることで上手くなれる」という価値観です。

「膝を曲げる」「踵を上げる」などもそうだと思います。
人より辛いことに耐えた、だから強くなれるという一種の信仰、これが根底にある思想ではないか?とすら感じるのです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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