【股関節】攻防一体の踏み込み【バウンド】

技術
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以下の記事で少しだけ触れました。
今回は股関節によるバウンドで攻防一体の踏み込みを実現させる方法についてです。
この方法は井上尚弥選手やテレンス・クロフォード選手といったカウンターを得意としている選手によく見られる身体の使い方です。

あとはデコピンスタンスを理解してること今回の話も理解しやすいと思います。

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踏み込みの前提

右股関節のバウンド

なぜ前へ踏み込んでいけるか?
ほとんど無意識にやってしまうことですが、注意が必要な動きでもあります。
きちんと理解していないと強く速い踏み込みができません。
簡単に何故踏み込んでいけるのかを解説します。

ボクシングは奥にある脚で地面を押して身体を推進します。
オーソドックスなら右脚サウスポーなら左脚です。
踏み込みは大殿筋、ハムストリングスによる股関節伸展で行われます。
踏み込む前に膝をバウンドさせる選手が多い。
相手に読まれる上に踏み込みが弱くなるので注意が必要なポイントです。

強く踏み込むためには股関節が重要になりますが、股関節は常に伸展位(筋が緩んだ状態)にある関節なので強く踏み込むためには一度股関節を屈曲させる必要があります。
「骨盤の前傾」か「股関節の屈曲」により股関節の筋は伸張され活性化されます。

股関節の屈曲です。
屈曲のさせ方はいろいろありますが、例として深くお辞儀するように頭を下げる動作を挙げます。

この姿勢を作ることで臀部と裏腿の筋が引き伸ばされ、股関節の力が発揮できるようになります。

他にもこんな風に上半身の重さを右脚に乗せることで股関節を活性化できます。
骨盤前傾型の骨格をしている場合、体重を後ろの股関節に乗せるだけでも強く踏み込むことができます。

踏み込む方法は主に「右股関節の屈曲を深くする」か「右股関節に体重を乗せて骨盤の前傾角を深くする」の二つです。
毎回タイソンのように屈曲して飛び込むのはリスクがあるので、基本的にはゴロフキン選手のような右脚に乗せて前へ踏み込む動作が主になると思います。
深く股関節を屈曲して飛び込むのは時々やって相手を脅かすのに効果的ですが何度もやると危険です。

まとめると踏み込みには準備が必要で、それは股関節に体重を乗せるか股関節を屈曲するかのどちらかです。
右股関節に体重を乗せて力をタメることを「右股関節のバウンド」とここで呼称します。

これに「左股関節のバウンド」を組み合わせると攻防一体のフットワークができます。

左股関節のバウンド

骨格制止の話を思い出してください。

踏み込んで身体の勢いを制止する脚が骨盤の方向を向いていると、地面反力により身体を制止できるとお話ししました。

この時左脚が伸びてつっかえ棒のようになると足が設置した衝撃で大殿筋とハムストリングスが伸張され、反射により左股関節が伸展されます。

股関節が伸展した勢いで身体が後方へ引っ張られます。
パンチを打ちこんだ勢いを利用して臀部と裏腿の伸張反射を起こし、打ち終わりと同時にディフェンスできるポジション(姿勢)へ移行できます。

簡単にコマ送りで股関節バウンドを見ていきます。

この瞬間は右の股関節に体重を乗せて骨盤の前傾角を深くします。

大殿筋とハムストリングスが伸張され活性化されます。

「右股関節バウンド」

左足で設置。
この時脛の向きが骨盤を向いている必要があります。

地面反力により骨盤の運動が制止されますが、上半身は慣性により運動を続けます。

上半身に伸張された大殿筋とハムストリングスは伸張反射により強く収縮。
前へ倒れようとする上半身を骨盤へ引き付け運動を制止します。

「左股関節バウンド」

股関節をバウンドさせることで自然とこの一連の流れが実行できます。

ポイント

脚をつっかえ棒のように伸ばして身体の勢いを止めることで伸張反射が起こせます。

設置する脚の脛を骨盤へ向けて地面反力で制止してください。
膝を曲げると地面反力に膝のクッションが干渉して身体の勢いを止められません。
また、臀部と裏腿が設置の衝撃で伸張されないので股関節はバウンドしません。

まとめ

踏み込みの準備動作は股関節の屈曲か骨盤の前傾。
膝を曲げて身体をバウンドさせるのをよく見ます。
膝の曲げ伸ばしはピンポン玉が跳ねるようで、まるで脚のバネだと錯覚してしまいますが大きな間違いです。
股関節のバウンドが重要です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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