マイク・タイソンのフィジカル PART 1【ヘッドムーブメント】

運動理論選手分析

この間エキシビションマッチを行ったマイク・タイソン氏(以下タイソン)を考察していきます。
多分地球上で最強の50代だと思います。

このシリーズがファイターを目指す方の参考なればと思います。

上の動画で驚いたのはタイソンの体型。
臀部の大きさが半端じゃありません。
蜂みたいにな形なっています。
動物並みですよこれ。

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マイク・タイソンのフィジカル

僕の競技力向上のトレーニングとしての大まかな結論は股関節の活性化です。
細分化すると不随意による「SSC」とか「運動連鎖」にまで分割できるんですが、股関節を活性化すれば動き出しが股関節になり、また骨格で立てるので上記の動作も意識せず行えるだろうと結論しています。

股関節の活性化とは具体的には股関節の可動性、強さを脳へ覚えさせることと股関節の筋群(腸腰筋含め)を鍛えて大きくすることです。

姿勢

まず姿勢です。
ファイターって猫背のイメージがあるかもしれませんが、猫背は基本的にトップファイターになれないので誤解です。
強い力を発揮しようとすると股関節を屈曲させるので背中が曲がっているようにも見えます。
そのイメージの誤解が広がったのかな?と考えています。

タイソンも真っすぐ立ちます。
飛び込む瞬間に股関節を屈曲させて前傾させます。
腰は曲がりません。

体幹の太さから察するに腸腰筋がかなり大きさなのだと思います。
腸腰筋が太いと内臓が押し出されるので太く、またポッコリした下腹部になります。

ディフェンス

次はディフェンスを見ていきます。
以下のトレーニング動画がとても分かりやすいです。
もしも同じ動作をボクシングを始めたての方に実践してもらったとすると、脊椎の側屈(背骨を横に曲げる)の代償動作で似たような動作を再現しようとするんじゃないか思います。

よく見てもらえると分かりますが、背骨はあまり曲がらず基本的には股関節の内・外旋(捻り)、内・外転(横向きの上げ下げ)で動いています。 

股関節を軸に横にスリッピング。
右脚に上半身の重さを乗せてその重みで右股関節を外転・外旋・屈曲(臀部や内転筋群の伸張)させています。

同じように左脚に体重を乗せ換えています。

この動作で大切なことは前腿(大腿四頭筋)に体重を感じないことです。
臀部と裏腿を伸張するために股関節に体重を乗せる必要がります。

前腿に体重が乗ると前腿がジワ~っと熱くなる感覚が起こるはずです。
力をタメているような気がしますが、錯覚です。
どちらかというと裏腿と臀部が伸ばされてストレッチされる感覚が正しい感覚です。

この試合は相手の選手が長身なので、ほとんど膝を曲げず脚は伸ばしたままです。

しかし左股関節を見てください。
90°近く屈曲させています。

股関節の腱に上半身の位置エネルギーが貯蔵されます。

また屈曲により左股関節の臀部と裏腿(内腿)の筋が活性化されます。

相手のパンチを躱した次の瞬間に蓄えたエネルギーを使い一気に股関節の伸展、内旋、内転を行い大きく骨盤を回旋させて地面を強く押し、相手の懐へ飛び込んでいます。

上の画像と骨盤の角度を見比べてみてください。
膝が内側に畳まれ、それにより90°近く骨盤が回転しています。

股関節の屈曲による股関節の活性化、活性化した股関節による強力で大きな骨盤の回転。
これが大切です。

まとめ

マイク・タイソンのケツのでかさは動物並み。

股関節を使う上で大切なのは腿にジワ~と重さを感じないような姿勢を意識することです。
力をタメられるような気がしますが、錯覚です。

筋が伸ばされる姿勢、感覚が大切です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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