【振り子】メイウェザーのディフェンス PART2 【歩き】

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今回はメイウェザー選手の特徴的なフットワークというかリング上での歩き方についてです。
リング上での「倒立振子」のように頭を前後に振るような歩き方、ステップはトップファイター(北米、中南米に多いイメージ)に共通する動きだと思います。

それでは見ていきます。

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倒立振り子歩き

前後に頭を振る

メイウェザー選手は基本的に骨格立ちです。

このバランス、股関節に乗れる姿勢を維持したまま動こうとします。

コマ送りですがどんなふうにメイウェザー選手が歩くのかを見ていきます。

この瞬間は脚二本を真っすぐ立てて櫓のように上半身を支えています。

右脚に上半身を乗せて、左脚をすっと前へ出します。

この時頭の位置を見てください。
頭は動いていないので、相手から遠いままです。

相手から頭部を遠ざけ、攻撃への予防をしながら足だけ距離を詰めます。

相手が打って来たら足の位置を戻せばいいし、相手が打ってこなければ身体のバランスを戻して距離を詰め、プレッシャーをかけられます。

再び両足で上半身を支えて最初の姿勢を作り直します。

相手が出てこなかった場合は股関節を前傾させて重心を前へ傾けます。
この姿勢はパワーポジションです。
臀部と裏腿の筋が伸張され力がタメられてすぐに動き出せる姿勢です。

デコピンスタンスですね。

臀部と裏腿に力がタマったらデコピンの要領で左足を外して前へ踏み込みます。
※恐らく左足を浮かす意識はありません。
「ジャブを打つ」意識で勝手にこうなります。

上半身が前へ倒れる勢いとタメた力を使って前へ進みます。

上記のようにメイウェザー選手は頭を前後に振りながら倒立振子のように前へ進みます。
一つはディフェンスのためです。
これはメイウェザー選手も意識していると思います。

もう一つ、エネルギー効率があります。
倒立振り子は位置エネルギーを運動エネルギーへの効率的な変換で前へ進む機械です。
また股関節に乗ったまま動けるので、疲れにくいんです。

陸上でもフィジカルの強い黒人選手は倒立振子のように頭を前後に振りながら重心移動のエネルギーを利用して走ります。
様々なスポーツには共通してみられる動きなので、股関節周りの筋力の強さが関係していると僕は考察しています。

引用:Wikipedia

ディフェンスルーティン

この倒立振子運動によってメイウェザー選手の攻撃と防御は行われています。
倒立振子運動により、相手が攻撃してきた場合は股関節の高い可動性と大きな股関節の筋群の力を使って大きく、そして素早く対応、ディフェンスができます。

オレンジ色が右股関節の軸です。
ピンク色は右股関節の大雑把な可動域だと思ってください。

股関節の屈曲により上半身が前傾しますが、ディフェンスの軸は右股関節に残されています。

この時メイウェザー選手は股関節屈曲により前傾し攻撃的な姿勢ですが、同時にディフェンスも担保されている姿勢です。

相手が前へ出てきた瞬間に右脚に乗りながら股関節を伸展させ顔面を相手から遠ざけます。

股関節の大きな可動性、筋群を使うので大きく素早く動くことができるんです。

簡単に力学的な知識の補足です。
他に力が加わっていない(空中)状態で物体に力を加えた場合、その物体は重心を軸に回転します。
身体の重心は基本的に腰のあたりにあります。
補足終わります。

相手のパンチを股関節伸展で躱したメイウェザー選手は姿勢を立て直す為に、股関節を屈曲させ上半身を前へ動かします。
頭を前へ戻そうと筋力を発揮すると重心である腰のあたりを軸に身体が回転するので、脚が後ろに引っ張られます。

股関節屈曲により元の姿勢に戻しながら、同時に脚が後ろへ引き寄せられるので安全な距離が確保できます。

倒立振子のように頭を振る動作はメイウェザー選手のボクシングルーティンです。

倒立振り子のように股関節の屈曲伸展を交互に行い、ディフェンスとオフェンスの姿勢を細かくスイッチしています。

まとめ

倒立振り子歩きや倒立振り子ディフェンスは勝手に名付けたものなので、今後使うか分かりませんが、トップファイターの共通点の一つです。

腸腰筋や臀部と裏腿の筋の活性化により股関節を強く動かすことのできる体幹の強いファイターならではとも言え、このスタイルを目指すならやっぱり股関節の活性化です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
WBC世界同級34位
WBO-AP同級3位
角海老宝石ジム所属

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