【言葉で】脳の言語はイメージ【伝えるな】

トレーニング
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今回は僕が読んでいる本の中から面白いと思った話を共有します。
『インナーゲーム』という集中力に関する本です。
僕の考え方とは表現方法が微妙に違いますが、人の内面の活動を「セルフ1」「セルフ2」に分けています。
僕は「本能(感情)」と「意識(思考)」で人間の内面の活動を分離していますが、それと似たような話で、自分の中にいる邪魔者「セルフ1」を静かにさせて「セルフ2」の潜在能力を引き出すという内容になっています。

今回はこの本の中で面白くて、他人に伝える表現方法として分かりやすいと思ったものをご紹介します。

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脳の言語はイメージ

イメージと言うのは画像とか映像という意味です。
「早く起きなきゃ」「練習いかなきゃ」「パンチはこうやってこうやって…」と言葉で脳へ伝えていませんか?
それではダメです。
自分自身の脳に「こうしてほしい」ということを伝える時は『言葉』ではなく、『イメージ』を使えと著者のガルウェイ氏は述べています。
「早く起きて動き出すイメージ」「練習へ行き、練習をしているイメージ」「見本にしている選手のイメージ」を頭に思い浮かべてください。
それが脳への命令になり、その命令を元に行動が起動されます。

ボクシングなら「手首をこうして」とか「肘をこうして」とか「骨盤をこうして」と言葉で説明したり脳へ命令してもできるようにはならないんです。

当然、指導者が初心者に指導をする時は言葉ではなく自分自身が実演して見せ、あれこれやらせようとせず「今のイメージを再現して」、これが正解なんだそうです。

自分自身に言い聞かせる時も全く同じです。
「腰を回して、ここで肘を上げて…」と命令してしまいがちですが、それでは脳へ伝わらないんです。
出来た時のイメージや参考にしている選手の動きを頭に思い浮かべる、ただそれだけ。
それが脳への命令になります。

赤ちゃんは勝手に学習する

ガルウェイ氏は赤ちゃんが言葉を介さず歩けるようになることを一つ例として挙げています。
赤ちゃんは両親の動きを見よう見真似で覚えます。
もちろん最初は上手くいきませんが、最終的には歩けるようになるんです。

この学習にはイメージが使われていると述べています。

人間に備わっている脳の学習回路はスポーツも勉強も仕事も、言葉では起動せず、スポーツができているイメージ、勉強ができているイメージ、仕事ができているイメージなどイメージにより起動されるそうです。

ミラーニューロン

ガルウェイ氏は厳密な説明をしていませんので、簡単に補足します。
どうしてイメージが大切なのか、そして一流選手の動きを見て学ぶことが大切なのか。

ミラーニューロン: Mirror neuron)とは、霊長類などの高等動物内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように”鏡”のような反応をすることから名付けられた。

Wikipedia

要するに、人間の脳には他人の動きを見るとその動きを再現するための神経ネットワークが活性化する仕組みが生まれつき備わっているんです。
この仕組みを利用することこそが、スポーツにおける『学習』と定義できると思います。

この仕組みがあるから赤ちゃんは両親を見ているだけでその動きを再現できるようになります。
赤ちゃんはただぼーっとしているように見えて、とんでもない意欲で両親の動きを真似しようとしています。

僕達大人も変わりません。
一流選手の動作を見ると上手くなっていきます。
生まれつき備わったミラーニューロンが活性化されるからです。
ポイントは、こうやってこうやってと細部を脳に命令しないことです。
その選手のイメージを思い浮かべて、その動きを再現しようとする。
これだけです。

理論をイメージに変換する

イメージが大切とは言っても言葉によってできるようになった経験が僕にはあります。
数学や力学は基本的に数字や文字です。
文字や数字を見ても理解はできます。
ただ、よく考えてみるとそれは数字や文字を概念などのイメージへ変換してそれを脳へ伝えたからですね。
頭の中でシミュレーションした方がしっくりきますし、頭に定着します。
やっぱりイメージが大切です。

僕もスポーツの上達において、イメージが大切なのは何となく認識していましたが、道を極めようとすると大きな問題があります。

僕はオリジナルを目指すからです。
人はそれぞれ骨格も性格も異なります。
一流選手はジャブ一つとってみても十人十色です。
彼らの強みや戦略に適合させた結果だと思います。

僕が一流選手をどれだけ上手く真似をしたところで動作や戦略を同じように再現するはできない、できても同じように一流にはなれません。

僕は他人とは違う僕の長所と短所を他人とは違う方法で生かす必要があるんです。
僕の目標はモノマネボクサーではありません。
オリジナルです。

そのために、僕は僕が構築した理論をイメージへ変換する必要があります。
そしてこれが一番難しいと僕が感じていることでもあります。

まとめ

脳の言語は言葉ではなくイメージ。
脳に「あーしろ、こーしろ」は伝わらない。
イメージを思い浮かべることが脳への直接的な命令になる。

懸念はオリジナルを目指すなら理想のイメージが存在しないかもしれないこと。
自分でイメージを作り出していかなければならない。

理論だけではダメで、それをイメージにして、最後は自分の感覚として落とし込んでいかなければなりません。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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