スポーツの美しさ 機能美の由来について考える

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どうして人は機能美を感じるのか

どうして人は機能美を感じるのでしょうか。
この謎には僕なりの答えがあります。

なのでこれからお話するのは長濱説です。

ちょっと壮大な話になります。
僕たち生物は自然淘汰と性淘汰によって進化してきました。
生き残る為に有利な性質を形成する遺伝子を持った個体が生き残り、集団の中でその数を増やしていくというのが自然淘汰です。
僕達人間に備わっている「怖い」「悲しい」「楽しい」などの感情は全て、生存をベースに形成されています。

例えば糖質がおいしいと思うのは人間の生存において糖質が重要で、それをおいしいと感じる遺伝子を持つ個体はおいしいという感情に突き動かされて、貪欲に食物を探すことができ、より生き残りやすくなるからです。
食べ物がおいしいのだはなく、食べ物をおいしいと感じる人間だけが生き残っているんです。
その生存に有利な性質を作る遺伝子が子々孫々受け継がれてきたんです。

性淘汰は異性から選ばれる為に獲得する形質です。
例えば、脚が長いと速く走れます。
速く走れると獲物を多く獲得できます。

獲物を多く獲得できるオスは家族を多く養えるので、遺伝子を残せる確率が上がります。
脚の長いオスを選ぶ遺伝子を持つメスは子孫を残しやすくなります。
脚が長いオスがメスに選ばれ多く子孫を多く残せるので、その種は平均的に脚が長くなります。

前置きが長くなってしまいましたが、機能美を僕達が感じるということは機能美を感じる先祖の生き残る確率が高かったからです。

以上を踏まえた上で以下の説明は機能美に関する長濱説です。

例えば、より鋭い槍を作れば効率よく獲物を獲得できます。
槍を鋭くするとは、石の凹凸を減らし表面を滑らかにすること、先端を細くすることです。
凹凸が小さいと摩擦が小さくなり、先端が尖ると圧力が大きくなります。
つまり、小さな力で獲物の急所まで槍が届く確率が上がるんです。
鋭く槍を研ごうとする遺伝子が生き残ります。

まだ続きます。
石を研ぐのは大変な作業で、落っこちている石も大きさや形はまちまちです。
ただ漠然と石を見つけて鋭く研ぐのは効率が悪いですよね。

最初から研ぎやすそうな石、滑らかで先端が尖って槍にに似た形状の石を選べる遺伝子を持つ個体は、より早く鋭い槍を完成させられます。
つまり、早く槍を作れるのでその分狩りへ出て獲物を捕らえる確率が高まります。

滑らかで鋭い石を好むオスは身につけるものも鋭く滑らかなはずです。
そんなオスを選ぶよう遺伝子にプログラムされたメスは多くの獲物にありつけ、多くの子孫を残すことができます。
滑らかで鋭いものが何故か好きな個体が種の中で増えていきます。

これが原始的な機能美の由来だとするのが、長濱説です。
間違っているかもしれません。

今お話したのは原始的な機能美です。
何故かと言えば、石の滑らかさと鋭さにだけに興味を示すような遺伝子では槍以上の道具が発明された時に淘汰され絶滅してしまうからです。

つまり長く遺伝子を存続させるのなら、どんな道具にでも『合理的な美意識』を応用できる遺伝子が有利です。

それはどんな美意識か。
もう少し考えを深めてみます。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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