国内注目試合ライト級 三代大訓 vs. 伊藤雅雪

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前回は栗原 vs. 井上拓真を紹介しました。
もう一つ忘れてはならない試合があります。
それが三代 vs. 伊藤です。
試合はは11月5日に予定されています。

無敗の現OPBFのSFe級チャンピオン三代選手と元WBOのSFe級チャンピオンの伊藤選手が激突しするこの試合は激熱です。
この試合や上記の栗原 vs. 井上はコロナだからこそと言うか、外国人を呼べない状況で国内のファンに提供できる最善のカードだと思います!

僕も一選手として、コロナの憂さ晴らしができるよな試合を実現したいと思います。
僕の狙いはウェルター級の日本チャンピオン、小原選手とWBOAP王者の別府選手です。

もしもコロナをピンチととるなら消極的な試合でファンからの関心はボクシングから離れていくと思いますが、選手やトレーナーなど業界の関係者全員がこれをチャンスと見るなら、他のスポーツに先手を打ってファンの関心を強めることができると思います。

現状出遅れている気がしますが…

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三代大訓(みしろ ひろのり)

まずはOPBFチャンピオンの三代選手を紹介します。
僕は三代選手の試合をいわば敵側として観戦したことがあります。
具志堅ジム時代から、そして今でも一緒にトレーニングしている木村吉光の応援です。
試合は惜しくも吉光が負けてしまったんですが、本当に接戦で吉光がダウンをしなければ(いつも簡単に転ぶ)勝っていた試合だと思います。

戦績は9勝(3KO)1引き分け。

その時の試合の印象と他の試合を見た時の印象、後は吉光から聞いた話も含めてお話します。

全体的な印象ですが、三代選手にはディフェンスとオフェンスの両面で大袈裟な動きは殆どなく大きな体に似つかわしくないほどまとまった隙のないボクシングをする選手です。
華麗なコンビネーションをまとめる選手でもなければ、一発一発強振するような選手でもないので、派手さはありません。
でも、これがボクサーとしては本当に厄介なところでディフェンスが崩れないんです。
ディフェンスが崩れない選手はマジで強いです。
少し地味ですが三代選手はかなり強い選手だと思っています。

吉光も言っていましたが重くモーションがないジャブを武器に、ペースを乱さず淡々と試合を進められるのが三代選手の強さでもあり、逆にそれが弱点でもあると僕は感じています。

でかい

体格がライト級だとかなり大きいです。
身長は177cmもあって、ウェルター級の178cmの僕と変わりません。
しかもほっそいひ弱な177cmじゃなくて、がっちりどっしりした177cmです。
なので、計量が終わった試合当日はかなり体重があります。
僕は吉光から当日の三代選手の体重を聞いて驚かされました。

減量の上手さも三代選手強さの要因になっていると思います。

既述のように派手に動き回る選手ではないので、当日の重さが生きます。
動き回る選手が当日に増量しすぎると内臓の疲労や単純な体重の増加でエネルギーを大きく消耗するので長期戦には向きませんが、三代選手は基本的にどっしりと中央で構えて戦うので、パンチ力やフィジカルコンタクトでその重さが生かされます。

ジャブとストレートが強い

基本に忠実でジャブをベースとして組み立てていくボクシングです。
ジャブからワンツー、ワンツースリー、ワンツーボディーが多いと思います。

予備動作が小さく、構えた場所から真っすぐ飛んでくるジャブです。
吉光が言うにはこのジャブは想像以上に強かったみたいです。
当然と言えば当然で、モーションの小さいジャブは反応が遅れてパンチを芯で食ってしまうので、衝撃を殺すことができません。
三代選手のジャブはモーションレスです。
プラス当日の体重も考慮すると相手にとってはかなりの脅威になると思います。

このジャブを防げないとツーで右が飛んできます。
この右もかなりの強さなので、ジャブが外せない、止められない場合は地獄です。

吉光との試合ではストレートと似たような軌道の右フックも頻繁に飛ばしてきてきました。
ガードが固いとみるや意外と柔軟に色んなパンチでこじ開けようとしてきます。
右のフックとストレートの打ち分けは要注意だと感じました。

オフェンスもディフェンスも最小限

無駄の無い自然なディフェンスで、フットワークもヘッドムーブメントも大袈裟に動くことはなくガードも高いのでクリーンヒットを奪われることはほとんどありません。
守りはマジで固いです。

オフェンスでもジャブを起点にしてワンツーとワンツースリーまでで終わることが多いです。
なので、パンチが強い割にはKO率が低いのだと考えられます。

弱点

淡々とした試合運びで手数があまり出ません。
吉光の手数に上回られて後手に回る時間が長くズルズルとポイントを失っていました。

また、見てる時間が長いので吉光は疲れるとある程度休みたい時に休む(吉光はペース配分ができない)ということができていたんです。
もし相手が休みたそうな顔をした時や休もうと決意した瞬間、動きが落ちた瞬間を敏感に感じ取って、手数を一気に増やすことができれば相手は嫌になって膝を突いたり、クリーンヒットでなくても勝負を諦めます。

後は守りは固いですがカウンターパンチャーではなく、一端守ってから仕切り直して攻めていくタイプなので吉光みたいに手数が出て攻撃が防御タイプの選手が相手だと守る時間が長くなるイメージがあります。

[OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ] カルロ・マガレvs三代大訓

伊藤雅雪(いとう まさゆき)

元世界王者で球技含めて運動なんでもできるマンだと思います。

アメリカで世界タイトルを手にした選手です。
戦績は26勝(14KO)2敗1引き分け。

初めて見た印象は「スゲー速い」です。
L級の日本人選手としてはめちゃくちゃ動けます。
そのスピードをアウトボクシングに生かすというよりは、打ち合いの中でスピードが生きる選手だと考えています。

身長も174cmもあり三代選手と比較すると少し低いですが、ライト級なら大きい部類です。

ハンドスピードと出入りのスピード

第一印象通り国内のL級ならしなやかなスピードが常にアドバンテージになると思います。
一発のキレがあるというよりは、どちらかと言うと連続した出入りのスピード、パンチの受け返しのスピードがとても速いです。

パンチを打ちながら細かくステップして距離を微妙に外したり、踏み込んできたりできるので、目の前であれだけ速く動かれると、驚いてミスしそうです。

打ち合いに強い

フットワークとハンドスピードがあるのでアウトボクシングを想像してしまいますが、基本的には打ち合いが強い選手だと思います。
クリストファー・ディアス選手との世界タイトル決定戦では中間距離で激しく打ち合っていました。
打ち終わりに体をぶつけてディアス選手の反撃を防いだり、クリンチすると見せかけてアッパーを打ったりと半端じゃない用意の周到さが感じられた試合でもあります。

パンチを受けているようで芯を外していますし、仮にまともに受けたとしても身体が柔軟で上手く衝撃を逃がしていました。

右ストレート

これが伊藤選手の得意パンチだと思います。
この右のスピードと角度が抜群にいいですね。
中間距離だとしっかり左のガード上げていないと隙間を通してきます。

加えて右の連打ができ、ワンツーワンツーワンツーくらいは普通に打ってきて、一発でも右ストレートを通すとこれでもかというほど連打してきます。

しかも当ててからの連打が習慣化していて、一発当てると高確率で2発3発と打ち込むことができます。

ディアス選手にまとめたコンビネーションは本当に声が出るほど鮮やかでした。

弱点

弱点というほどのものか迷いますが中間距離での打ち合いが得意そうで、距離を取られていたジャメル・ヘリング選手との試合ではやり難そうに戦っていました。
とは言えこの試合のヘリング選手は本当にディフェンスが上手い選手なので、誰でも苦戦させられます。

打ち合いになったディアス選手との試合の方が躍動感があって、生き生きとボクシングをして本当に強かったです。

三代選手も伊藤選手がベルトを奪われたジャメル・ヘリング選手と同じくらいの長身でリーチがありますし、しかもジャブで相手を突き放せるだけのパワーがあります。
これを生かして距離を取れれば三代選手有利です。

予想

難しい予想です。
どちらが勝つにしても僅差の判定になると思います。
強いて挙げるなら、経験と実績で勝る伊藤選手です。

また、三代選手もかなり大柄ですが、伊藤選手も大きい選手です。
身長や体重のアドバンテージが小さくなり、逆に伊藤選手のスピードのアドバンテージが生きると思います。
三代選手の守りは固いですが、基本的にはあまり動かずその場で受け止める傾向にあります。
ヘリング選手のように足を使って大きくや横へ動ける選手ではなく、またカウンターパンチャーでもない三代選手は伊藤選手のスピードの前に守る時間が長くなりポイントを奪われるのでは?と感じました。

伊藤選手がKOされるとはあまり考えられませんし、三代選手の固い守りをこじ開けられるのもあまりイメージできません。
伊藤選手が手数でポイントを奪っていくような気がします。

ジャッジが何を評価するかでも判定の結果が変わってしまうような気もしますが、伊藤選手の僅差の判定勝ちを予想します。

木村吉光の紹介

ついでと言っては失礼ですが、チームメイトの吉光(Twitter)の紹介をします。
三代選手との試合では「ダウンがなければ…」とか、
三代選手は結構休ませてくれるので「ペース配分ができれば…」といつも思ってしまいました。
勝てた試合です。
国内の実力者三代選手を追い詰めた吉光の実力も確かです。

かなりイケメンボクサーだと思います。

全日本新人王で日本SFe級10位。

11月に日本ランキング12位の仲里周磨(Twitterフォローお願いします)と戦います。

周磨は僕と同じ沖縄出身の選手で少しだけ話をしたことがあります。

僕の所属する角海老ジムにも時々練習に来ていました。

沖縄から世界を目指しています。
沖縄出身の僕が言ってしまうと、自慢みたいになってしまいますが、沖縄人は本当に身体能力が高いです。

東京でボクシングを始めてその差に何度も驚きました。
周磨も例に漏れず身体能力が抜群です。

それでは簡単に吉光の強さを初回します。

吉光の良さはフィジカルの強さです。
とにかく強靭です。
僕は吉光の祖先を遡ると3代くらいで馬が混ざってるんじゃないか思っています。

それくらい脚力は半端じゃないです。
でも、まだまだその能力を持て余しています。
もし余すことなくその身体能力を使うことができれば、ガーボンタ・デービス選手くらいの能力があるんじゃね?と思ってしまいす。

現在(昔は雑魚)の僕は身体能力が高い自負がありますが、SFe級の吉光はトレーニングの種目によってはW級の僕より遥かに出力が出せます。

動作自体は上手くないので、力が色んな部分に干渉されちゃってる印象を受けますが、とにかく単純なパワー、特に脚力が半端じゃありません。

たまに常識外れの動きをするので「はぁっ?」ってなります。

身体能力が高い吉光と周磨の試合はKO決着になると思います。
興味が湧いた方は現地観戦、Twitterのフォローだけでもお願いいたします。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人
ストイック長濱

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
WBC世界同級34位
WBO-AP同級3位
角海老宝石ジム所属

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