デービス vs. ガルシア 勝負師対エンターテイナー

選手分析
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デービス vs ガルシア

まずは試合内容を振り返ります。

試合内容

まず第一ラウンド。
ガルシア慎重に距離をとり左左左。
リーチを生かしてデービスの攻撃を封じ、手数を出す立ち上がり。
デービスもガルシアの距離を上手く外してガルシアのパンチの戻りを狙うが手は出さず。
このまま続くとどうなったんだろうなー、ガルシアチャンスありそうだなーと思ったのですが…

2ラウンドからガルシアは痺れをきらしたのか強引にいきました。「えぇええ、やめてぇ」と声がでたのを覚えています。罠にハマったというか。勢いで一気に主導権取ろうとしたのだと思いますが、デービスの傾向からしてそれはデービスの蟻地獄に自らハマるようなもの。
当然デービスはこれに超冷静に対応。思ったより早く罠にかかってしまったという印象。デービスは流石。彼はメイウェザーと同じで本質的にはボクサーです。ヤバくなったらメイウェザーがモズリーに殴りかかったようになペースの奪い方もできる強さを持ち、”あえて”ボクシングに徹する強さも持っているように感じます。

ガルシアはもう少し心理戦でデービスを乱すべきだったと感じます。無策に術中にハマったというか、そもそも本来の性格なのかも。結果論ですが距離をとって左で小突き回していたら、もっと我慢比べしていたらどうなったのかなーと。
本質的には「勝負師」デービスと「エンターテイナー」ガルシアだったってことですね。

後半はパンチに慣れてきたデービスが押しては引いてを繰り返し、戦術的な引き出しを見せてペースを掴みます。両選手とも集中していましたが、後半の動揺が大きかったのはガルシアでミスがおおかったかなと。
一方デービスは鋼のメンタルで崩れることが比較的少なかった。
また下がる一辺倒ではなく、一瞬の気の緩みを見抜いてペースを上げているような場面もありをました。高度な心理戦が行われていたのだと思います。無理はしないが何かあればやってやるという雰囲気は常にあって、決して事なかれ主義ではなく「いつでも殴り合いに応じてやる」と腹を据えたボクシング。天性のものだと思いますね、あの良い意味での天性の性格の悪さは。

ガルシアも後半6ラウンドから右の角度タイミングを掴んだ風だったが結局対応能力に差が出て、ガルシアが対応する前にデービスが倒しきりました。

技術的な話

デービスは前に潜り込むのが巧みで、ガルシアの得意とする左フックは上に空振りしていました。ダウンを奪ったカウンターも下へ潜り込みながらでした。
これ巧いなーと。実は僕が今練習中のパンチです。
参考にして次の試合で披露できればなと。

階級で比較的背が低いのなら覚えた方が良いパンチだと思います。
カネロもデービスも相手のリードハンドをくぐってズドンは多用します。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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