勇敢なボクサーに潜む危険 リスク評価の難しさ

戦略
戦略

慎重派ボクサーの成長方法と戦い方について前に記事にしました。
今回は大胆派ボクサーに潜む危険について書いていこうと思います。

慎重派ボクサーの記事でも書いていますが、大胆派ボクサーは失敗の回数が多くそこから得られた統計によって慎重派ボクサーより速く成長すると僕は考えています。
僕は駆け出しの頃はスタミナ不足から慎重に戦っていました。
しかしその後勝ち進んで、自信を深めるうちにどんどん大胆になっていったんです。

当時は慎重な性格より明らかに優れていると確信すらしていましたが、失敗を重ねながら大胆さの大きな危険性も認識できるようになりました。

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ゴロフキン選手は大胆に見えますが、アルバレス選手との再戦ではとても冷静にアウトボクシングしていました。
つまり勝つと確信した時は大胆になれますが、不確かな状況では慎重になる二面性を併せ持っています。
そして他の選手もそうですが、リスクを正確に評価できます。

リスクに対する確かな評価尺度を持っているんです。
だから「負けない」。
アルバレス選手はゴロフキン選手のリスクを見極めた後の再戦は明らかに大胆でした。

リスクをしっかりと見極めてから行動するということです。
長期的な視野に立って勝ち続ける為にはリスクを厳密に評価できなければなりません。

リスクを評価できないと壁が来る

僕は新人王の頃までは本当に慎重でした。
だけど、その後は本当に乱暴で雑なボクシングだったと自己評価しています。
大胆派ボクサーの危険はそこです。
最初の内は大胆さは大きな成長の糧になると思います。

だけど、絶対に壁にぶち当たるんです。
その壁を乗り越えられれば良いですが、その壁に跳ね返されて終わることも少なくないはずです。

それくらいリスクの見極めは難しく、高い壁だと僕は思っています。
ただ慎重になればいいということではなく、時に大胆に時に慎重にならなければならないからです。
その見極めが本当に難しい。

僕はその壁を少しづつ登り始めたばかりだと自覚しています。
試合でリスクを肌で感じて直感で評価できるようになれば、負けなくなる、もう一段階上へ行けると思っています。

大胆派ボクサーの危険を述べてきましたが、大胆さが武器であるという僕の認識は少しも変わっていません。

ボクシングを熟知して、リスクを正しく評価できるならボクサーの大胆さは超強力な武器になります。
それは常に『切り札』です。
必要なら一か八かの勝負がかけられるという心理的な余裕と相手への重圧。

ルイス選手は圧倒的不利を大胆さでひっくり返しました。

大胆さという切り札は相手を自分の土俵へ引きずり込むの駆け引きの重要なスキルになります。

まとめ

大胆さは試合を有利に進める為に重要な武器となるが、それだけでは壁が来る。
リスクの評価方法が長期的に勝ち続けるためのカギ。

リスクを見極められるギャンブラーは最強の勝負師。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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