インターネットで見られる”やばい試合” 5選

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ボクシングビートの取材で「インターネットで見られる試合5選」というものがあったので、最近の記憶を絞りました。

勅使河原選手など日本の後楽園の試合もいくつかありましたが、動画が探せず。

全て違法アップロードではなく、きちんと公式で発信されている動画に絞っているのでご安心を。

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アンソニー・ジョシュア vs. アンディ・ルイス Jr.

ボクシングビート7月号インタビュー記事

『このデブすげぇ』

これはyoutubeの動画にもしています。
それぐらい、顎が外れるほど衝撃的な試合だったんです。
一生忘れないと思います。

ムキムキアスリートのジョシュア選手を肥満体のルイス選手が殴り倒す。

スピードも技術もすごいんですが、何よりジョシュア選手のパワーとスピードに相打ちのカウンターを合わせられるルイス選手の戦略、それを遂行し続ける度胸

普通、やれって言われたってできません。
『ビッグスクーターに体当たりしろ』って言われるようなもんです。
それをやったルイス選手はやべぇ。

「マジすげえなこのデブ」って思いました。

エロールスペンス Jr. vs. ショーン・ポーター

僕の階級の試合です。
2団体統一戦だったと思います。
この試合はビビりました。
同時に最大のモチベーションにもなりました。
『俺の階級の世界はこのレベルか…』と。

まずはポーター選手の打たれ強さとスタミナ。
たまげました。
薬物でもやってんじゃないかってスタミナで、疲れを知らないというかなんというか、人間とは思えませんでした。

ポーター選手は先手先手で半端じゃない手数とスピードでロープに押し込んで、スペンス選手の強打を封じていました。
フィジカルモンスターのスペンス選手が手を焼くフィジカル。
11ラウンドにダウンを奪ったパンチに耐えられるのもおかしいです。

スペンス選手も半端じゃなかった。
スペンス選手ってパワーのイメージありますが、この試合では猛牛みたいなポーター選手をなんとかかんとかですが、捌いていました。
ポーター選手のあのパワーとスピード、スタミナ。
そして何よりも、あのしつこさ

もう、僕は見てるだけで嫌気がさしてうんざりするほどでした
だけどスペンス選手は冷静に戦っていてポーター選手の隙を突いて上手く身を翻したりと巧みでしたね。

ポーター選手のあの日のプレッシャーってちょっと常軌を逸しているというか狂っているというか…あのスピードであれだけ追い回されたら、普通は大大大パニックになりますよ。

だけど、そんな中きっちりやることはやってくる辺り、スペンス選手の勝負(メンタル)強さも半端じゃありません。

ウェルター級の頂点に相応しい試合だと思いました。

ワシル・ロマチェンコ vs. ホルヘ・リナレス

最後は左ボディーで倒されましたが、リナレス選手のキレッキレのパンチは常に期待感がありました。
勝負を急いで雑になりいつもは冒さないミスをしたロマチェンコ選手、その隙を見逃さなかったリナレス選手。
そしてダウン後に何事もなかったかのように立て直しKOできるロマチェンコ選手。
心技体において、世界トップレベルの試合だと思いました。

オレクサンドル・ウシク vs. ムラト・ガシエフ

色々と人間離れしているガシエフ選手。

牛でも倒すんですか?』ってパワーと瞬発力。
さらに『』みたいな頑丈さ。

だけどウシク選手にはガシエフ選手の穴が見えていたんです。
いや、違いますね。
多分ガシエフ選手の穴はガシエフ選手にやられてしまった選手にもに見えていたはずです。

ディフェンスではガードを固めて手が出なくなってしまうんです。
きっとそんなことは誰でも分かっていたはずです。
『そこを狙えばいい』だけと思うかもしれません。
だけど、ガシエフ選手のパンチを受けたら…いや空振りを見ただけで普通は怖気づいてしまうんです。

ウシク選手はメンタルの強さも超一流だった。
ガシエフ選手の強打を受けても鼻先を危険極まりないパンチがかすめても涼しい顔。

間違いなく『恐怖』を感じてはいたと思うんです、だけど当然、そんなものは一切表情に見せないんです。
ふーん、それがどうかしたか?』って顔をずっとしていたんです。

そして冷静に淡々と、ガシエフ選手の弱点に手数とスピード、スタミナを集中させて良さを完全に封じ込めてしまいました。

ガシエフ選手も上手くいかないながらも少しもめげることなくガードを固めて虎視眈々と瞬発力とパワーの一点突破を狙っていたんですよね。
だからこそ試合はウシク選手が支配していたものの緊張感が途切れませんでした。
こうゆう選手は怖いです。
上手くいかなかくても挫けない、自分を信じて最後の最後まで逆転を狙う。
そしてそのための『スキルセット』は揃っている。

両者の意地と意地のぶつかり合いが感じられた試合でした。

ゾラニ・テテ vs. ジョンリエル・カシメロ

テテ選手がリーチを活かしてパワーのあるカシメロ選手を封じ込めると言われていて、この後のテテ選手と井上選手の前哨戦という位置付けの試合でしたが、一発狙いのカシメロ選手が全てひっくり返しました。

カシメロ選手は判定で勝とうとはそもそも考えていないような一発狙いの戦略でしたが、テテ選手のミスを見逃さなかったカシメロ選手が見事だと思いました。

ボクシングは何が起こるか分からない。
判定は端から無視したこの一発狙いの戦術に味をしめているカシメロ選手は危険だと感じた試合です。

端から判定は狙ってない振り切ったこの手のタイプの選手と戦うのは嫌です。
はっきりって怖いです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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