動員する関節を増やせばパフォーマンスは上がる 『SSC』と『運動連鎖』

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ウサイン・ボルトの走り

すみません…またボルト選手です。
世界最速のボルト選手はあらゆる身体の使い方を教えてくれます。
以下の記事では背骨のしなりに着目しました。
今回は肩甲骨に注目してみます。

背骨のしなりについて

肩の動き

Michael Johnson compares the different running styles of 100m rivals Justin Gatlin and Usain Bolt

この動画の途中から100Mのフロントビューがあります。

ボルト選手が走るときの肩の動きを見てください。
気持ち悪いくらい上下に動いていますよね。
『タンターンタンターン』の右足に体重を乗せるリズムで右の肩関節が大きく上下しています。
ボルト選手のように肩甲骨を柔らかく使うことができれば身体重心の移動が起こせます。

※画像で説明しますが、動画を見た方が分かりやすいと思います。

肩関節が下がっているのが分かります。
この局面では身体重心も肩の重みと一緒に落下するので地面に大きな力を加えられます。
つまり作用反作用の法則によって地面からの反力が大きくなります。

この局面は肩関節が顔の近くまで持ち上げられます。

右脚の接地によって下半身のバネに貯蔵した弾性エネルギーを一気に運動エネルギーへ変換します。
同時に肩の質量の上への移動が起こり、身体が持ち上げられて浮き上がります。

僕はこの肩甲骨の柔軟性を活かした腕のスイングがボルト選手のストライドの大きさの一つの要因だと考えます。
ボルト選手はただ走るだけでもとても複雑な動きをしているんです。

関節の分離

右足で地面を蹴る瞬間は右脚に力を入れます。
同時に肩甲骨の力を抜いて重心を落下させ、大きな力を地面へ加えています。
さらに左腕は後ろへ強くスイングです。
関節ごとの脱力と短縮。
意識的にしろ無意識的にしろ、それぞれの関節の筋の短縮を自在に操っています。

ボクシングのパンチも関節をバラバラに動かします。
地面を蹴りながら肩に力が入ってしまうと、体幹と一緒に腕が回転してしまいます。
体幹の回転の後に腕が遅れて着いてこなければ『ブレーキ効果』を起こすことできず、腕を加速させられません。

運動連鎖

運動連鎖については他のページで解説しているので、こちらを見てからの方が理解しやすいと思います。

人間の体は連結振り子です。
ブレーキ効果』でも説明していますが、関節を丁寧に分離し動かすことができれば、関節ごとにどんどん力を増幅させることができます。

人間の脊椎は沢山の骨が連結した構造になっていて、大きく分けて3つに分類されます。

回旋、伸展、屈曲、側屈の動作を色んな筋肉で制御しています。

パンチの動作に使うのは主に腰椎と胸椎です。

脊椎の回旋動作で僕は腰椎と胸椎の分離を意識しています。
腰椎と胸椎(背骨)を分離して『ブレーキ効果』を起こせれば、さらに力を増幅させられると考えているからです。

脊椎以外にもパンチの動作に動員できる関節の数を増やすことができれば、『ブレーキ効果』の回数が増やせます。

拳の破壊力を高められます。

SSC

SSC解説は別の記事でお話ししています。
以下の記事を参照してください。

SSCは筋肉の短縮である伸張反射と腱の弾性の側面から理にかなった動きです。

伸張反射

これまで説明してきたように『伸張反射』は筋肉が強い力で伸張(伸ばされる)されると脊髄反射によって行われる不随意運動です。
随意運動より迅速に行われ、強い力を発揮します。

エネルギーの消費も普通の短縮より抑えられるそうです。

筋肉は骨と骨に関節に跨って付着しています。

筋肉が縮むことによって筋肉が付着している骨同士が引き寄せられ、関節を回転させています。

つまり関節の数だけ伸張反射が起こせると僕は考えています。

例えば脊椎を一つの関節ではなく、複数の関節として分離して動かすことができればそれぞれの関節を結ぶ筋で伸張反射が起こせるはずです。

腰椎の回旋により胸椎と腰椎を繋ぐ筋が伸張され、それぞれの関節で伸張反射が起こるということです。

腱の弾性

筋肉と骨を繋ぐ腱は運動エネルギーを弾性エネルギーとして貯蔵する機能があります。
例として再び脊椎を出します。
腰椎と胸椎を分離して動かすことができれば、それぞれの関節をつないでいる腱に弾性力を貯蔵することができます。

当然、基本的には分離して動かしているとは思いますが、その度合いは人により違ってきます。
上手くできる人とそうでない人がいるとおもいます。
力みで損なわれてしまうこともあります。

トレーニングよって関節を上手く分離して動かすことができれば、トップアスリートのような強靭な動きができるはずだと考えています。

まとめ

普段の練習や日常生活で意識しなければできないと思います。
もしかしたら訓練でできるようになるようなものでもないかもしれません。

今回は例として脊椎の分離を取り上げていますが、工夫次第でその方法は沢山あると思います。
どれほどパフォーマンスへの影響があるかのかも僕には分かりません。
一つのアイディアとして捉えてもらえればと思います。

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バイオメカニクスを考える時のベースの知識です。
小難しい話なので数学や物理が苦手な方には難しい、というか挫折します。
僕みたいに尋常ならざる数学や力学に関する興味がないと読み進めることはできません。
でもこれより身の回りの現象を合理的に説明する方法はありません。

Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人
ストイック長濱

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
WBC世界同級34位
WBO-AP同級3位
角海老宝石ジム所属

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