孫氏の兵法を簡単に説明してくれる面白い本を紹介します。
戦略って言葉はスポーツに限らず仕事などにおいても頻繁に、そして漠然と使用されていると思います。
ただ戦略が大切なのは分かっているけど、掴みどころがなく一体何から手を付ければいいのか分からない。
そんな戦略が簡単かつ具体的な事例で説明されています。
「戦略とはなんぞや」みたいな本質的な話はないのですが、各事例を自分のボクシングに当てはめてその意味を考えていくことで、勝率を高める戦い方の全体像が築けるのではないかと感じました。
僕の戦略について優先事項は臨機応変さ。つまり「対応力」を高めること。現時点での課題として取り組んでいます。
どんな結論へ至るかは人それぞれでしょうが、闇雲に計画を立てることは避けるべきです。失敗から学ぶことができません。
孫氏の兵法
戦略の表裏一体を理解せよ
今回はこの本の中にあるこの言葉について
「利に雑(まじ)うれば、故(すなわち)ち努め信(まこと)なる可(べし)」
利益と害悪は表裏一体。
これを理解していれば勝てる、と。戦略に限らず物事の多面性を言っているのだと感じました。
物事は一点から見ていては理解できません。多様な視点に立つことで、抽象的な全体像が捉えられます。
ボクシングについても僕は似たようなことはここで散々言っています。
ガードを上げ続けることの害悪がある、顎が上がるのには利益もあるなど。
一面的な見方ではパッキャオやタイソン、メイウェザーなどの一流選手を理解できません。
一般的には害悪として捉えられているあなたの短所は見方を変えれば絶大な長所になるはずです。長所と短所という誰かに植え付けられた固定観念に囚われてそれに従ってしまえば、その時点であなたはありふれたどこにでもいるボクサーになってしまいます。
どこにでもいるボクサーほど対応しやすいものはありません。技術、戦略の長短を理解し、その上で自分に合ったスタイルを構築してオリジナルを目指す。
どう対処していいのか分からない時に人はパニックに陥ります。
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