無形こそ最強なり!

戦略運動理論

終わりと思ったらまだありました。孫氏の兵法の続きやります。

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型に執着するな

目的は勝利

其の戦い勝や複(くりかえ)さずして、形に無窮に応ず

孫氏の兵法

翻訳「絶対勝利の形はなく、勝利はただ敵に対応した結果に過ぎない。」

決して無秩序に行動せよという意味ではないはずです。孫氏の兵法は勝つ条件についての話なのですから。あくまでも”勝つための孫氏の兵法”であり、”孫氏の兵法のための戦い”になってはいけない、ということです。

論理的には僕の言う「形に執着するな」に近いと思います。最高に拘るあまり機会損失が大きくなってしまうというのは、ボクシングに限らず戦争、人生にも当てはまるのでしょう。

現代だと”planed happen stance”仮説がこれを説明しています。可能性(偶然)に対して心を開くことが利益を引き寄せるのだと。
みなさんもご経験があるのではないでしょうか。意図しない偶然のコツの発見と、その発見による競技力の大きな飛躍。このブログとの出会いも偶然だったかも。

無自覚に抱きがちな「こうでなければならない」という固定観念は偶然の発見に対して心を閉ざす行為となり、あなたの成長の可能性を奪ってしまいます。

固定観念 = 認知バイアス

固定観念 = 認知バイアスは人類が自然界を生き抜く淘汰の過程で身につけたシステムで、世界の理解を助ける強力な道具です。しかしその一方で自縄自縛の危険性も孕んでいます。

認知バイアスは例えば僕がボクシングを理解しようとした時に働く自動システムで、それは世界を秩序立てて見せる一方で、現実にフィルターをかけ、ある部分は見えなくしてしまいます。

勝負に臨む準備段階で、何度も立ち止まりながら、戦略、技術の妥当性を評価する癖をつけるようにしなければなりません。8割の感情論はこれで排除できます。

これも一種のジレンマ、パラドックスですね。過去は過去と切り捨てることは難しい。しかし克服しなければ勝負に勝てない、幸せにはなれない。

勝利の鍵

「執着しない」は仏教哲学でも悟りを手にする方法だと説かれます。
それは「豊かさの為にあえて執着を捨てる」という一見すると矛盾し、奇妙さを覚える思想ではあるのですが、論理的に機会損失を減らします。

同じように孫氏は「徹底的に準備をしたあとで、それを捨てよ」と説きます。矛盾しているような気がするからこそ、難しいことですね。しかし勝負、引いては人生を豊かにする本質だと僕はこの年になり強く感じています。

宮本武蔵も同じような話があります。

構え有りて構え無し

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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