アッパー食らってんのに意識がほとんど途切れてません。
パンチ受けた時って脳の情報処理が一気に増えるからなのか、衝撃で処理が止まってしまうからなのか、一瞬意識アプリケーションが停止します。
それは自然なことだとは思います。
問題はその後で、意識が飛んじゃうのは悪くないんですけど、意識アプリケーションの再起動に時間がかかっちゃうとダメなんです。
これは競技力に直結しています。
パンチを受けてからのGGGの意識の立ち上げが理想ですね。
再起動までが爆速です。
「とりあえず相手を凝視しろ、そうすれば自動システムにより何かが『引き起こされる』」とこのブログでは何度もお話しています。これは意識が一点に集中された時に起こる「思い」に関連した体の自動制御についての話です。
「凝視」とか「思い」って手順に分割しているので分かりにくくなっていますが、超簡単に言うと集中力です。僕は無意識(一つの思いに心が統一された状態)による自動制御がスポーツのパフォーマンスを激変させるという仮説を立てています。
最近知った情報によれば、僕の感覚と仮説は右脳と左脳の働きの違いによるものらしいってことまでは分かってきました。右脳の働きが活性化すると心が無音になるっぽい。
狩猟本能
毎度の長濱説を話します。
人間の意識って主観的には連続的なんですけど、客観的には断続的なんですよ。
僕たちは蛍光灯の点滅を感じることはできませんけど(劣化して周波数が落ちると感じる)、それを感じる動物もいるらしいんですよ。
これが何を意味しているかを簡単に解説すると一秒間に見れる画像の数が虫とか動物の方が多いってことなんですよ。
だから動物は高速移動中も障害物を避けたりができます。
僕たち人間の知覚がこの世界を連続して感じることができるのは脳の無意識が連続的に感じるように勝手に辻褄を合わせているだけなんです。
光自体は入力されているはずですけど、それを信号として受信できないので画像と画像の間に何か入り込んでいたとしても、意識的にはそれは見えません。
仮に何か(幽霊とか)見えていたとしても、それが現実に何もしないのなら見えないのと同義なので、見えないと処理(いちいち驚いたりするのは資源の無駄)しますし、画像と画像の間に移った何かがモノを動かしたりしたら、勝手に「風がやった」みたいに辻褄を合わせてくれます。
ある意味では仮想現実です。
動物の仮想現実はより人間よりも確かな現実を映し出していると言えます。
チーターてこの速度で移動しながら足元の地形を把握してバランスを保ってます。
ハヤブサは落下中でも獲物を見失わないんです。
動物はコンピューターで言うところのクロック周波数が高いか、処理を実行するプロセスが少ないって仮説が立てられますけど、人間の脳が大きくてハードウェア自体は他の動物とは変わらないことを考えると、処理を行うためのプロセスがたくさんあるって方が納得できます。
動物が狩りを行う瞬間は一つのプロセスがCPUを独占してる状態だと思います。
でも人間の場合は大まかに意識と無意識、二つのプロセスがあって、それぞれがスイッチしながら処理を実行しているんじゃないか、しかも無意識の方が処理能力を使っているとも思います。
コンピューター程きっちり分割されてはいないとは思いますけどね。
ただ、コンピューターの構造が合理性を追い求めた結果であることを考えると、似たような構造になっていてもおかしくはないんじゃないかと。
プロセスをスイッチしながら断続して各プロセスの処理を実行しているので、客観的な意識は断続している、というかバラバラなプロセスを統合した結果として、それを意識と感じているだけだと思います。
で、狩りの上手さって生存確率に直結するので、その瞬間はシンプルなプロセスがCPUを独占するように動物のシステムは作られているんじゃないかって思っています。僕が感じる戦う時の感情って動物が狩りをするときの感情だと思います。
狩りに必要なプロセスだけがCPUを独占するから、目の前で起こること以外には関心が向けられません。
他のプロセスは停止しているからパンチを受けた後の再起動も爆速です。
集中できていない時はパンチを受けた瞬間に、いろんなプロセスの処理が行われるので意識が復帰するまでに時間がかかります。
まとまりのない話になってるんですが、殺意みたいな強い感情(狩猟本能)が脳の処理プロセスを限定し、目の前で起こることへ最大限の注意を向けさせて、それがパフォーマンスを向上させるんじゃないかってことです。
動物が狩りするときって標的を凝視しますよね。
それが闘争本能を呼び覚ます原始的な情動反応につながっているんじゃないかってことです。
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