勝負強いとは本番で練習の力が出せること。
「言うは易く行うは難し」
こんなに難しいことはありません。
僕は悩みました。練習ならできるのに試合でできない。
悩み抜いて少しづつ勝負強さの正体がおぼろげながら掴めてきています。
今回は「勝負で勝つ、メンタルシリーズ」です。
メンタルが弱くて試合やスパーリングで力が出せないと悩んでいる方には参考になると思います。
臆病なのもバカなのも悪いことじゃないよ
ボクシングにおいては『臆病』であることは蔑まれている性質です。
でも、以下のページでも述べているように臆病であるとは「リスクに敏感で変化をつぶさに感じ取れる能力」だとも言えるのです。
普通は感じ取れない危機を察知しそれを避けることができる。
完成系はフロイド・メイウェザー選手(世界最強)でしょう。
「バカであること」も悪いことじゃありません。
これも裏を返せば普通の選手が嫌うリスクを冒すことができるということにもなるからです。
第一ラウンドにチャンスが来たらどうしますか?
「残りのラウンドを考慮して体力を温存しますか?」それとも「このチャンスに全てを駆けますか?」
もしその試合で実力差があるなら。
それは千載一遇、二度と来ることのないチャンスかもしれませんね。
「バカだから勝てた」という試合は毎年沢山あります。
第一ラウンドから何にも考えないで攻め続けたら勝てた。
オリンピックで世界記録を出すような勝負強い選手達は、
『疲れたらそれまで、なるようになる』
こんなマインドを持っていることが多いようです。
逆に長期的に勝ち続ける人はリスクを嫌う傾向にあります。
長所と短所は常に表裏一体なんです。
大切なのは自分の短所を認めること
大切なのは自分の短所から目を背けたり、不要な荷物だと切り捨ててしまわないことです。
長所と調和させればそれは大きな武器となります。
臆病なくせに臆病はダサいと考えて、勝ち気で大胆な性格だと自分自身を誤認していたり、本当は大胆な性格なのに繊細なスタイルにこだわり無駄に手間暇かけて戦っていたり…など。
臆病なら臆病で大胆なら大胆でいいんです。
それは『長所』なんですから。
自分の長所を短所だと誤認していると失敗するんです。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
大昔から世の淘汰を勝ち抜いてきた格言です。
それだけ価値があります。
何故そう言えるか。それは僕が何度も何度も失敗してきたからです。
だけどそこから少しづつ学びながら『勝ち方』がおぼろげながら分かってきました。
その第一歩は自分の本質に逆らわないことです。
以下のページでもお話していることなんですが、戦略遂行のための戦術が矛盾していてはいけないんです。
『性格』も戦略遂行のための戦術でありスキルです。
臆病者がどつきあいを中心に据えてはダメです。
馬鹿なくせに繊細なスタイルを中心に据えるのも良くない。
局所的に使くことはあっても『核』となるのはあくまで自分の本質です。
本質は何
性格は戦略の根幹となる『スキル』です。
これがグラつくと全て崩壊してしまいます。
必要な時に「バカになる」とか「臆病になる」といった訓練は当然必要になります。
だけど、根幹になるのは自分の本質なんです。
「メンタルが弱い」「勝負弱い」と自認している方は自分の本質に目を向けてください。
あなたの内側にこそ『勝利のカギ』が隠されています。
僕はこれに気がつくのに本当に時間がかかりました。
本当に多くを犠牲にしてきました。
まとめ
話が大きくなってしまいそうなのでここで区切ります。
大切なのは自分の弱さを認めることです。
怖ければ怖い、バカならバカでいいんです。
それを認められないから僕は失敗してきました。
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