クロフォードのチェックフック

技術

2025.06.05

技術選手分析

チェックフックテレンス・クロフォードフックフロイド・メイウェザー大腰筋パンチ股関節ロック

クロフォードのチェックフック

テレンス・クロフォードのチェックフック

破壊力があり、かつ動きながら打てる。
まさに攻防一体。チェックフックはクロフォードの強力な武器です。

今回の記事も結論はいつもと同じです。
「強い腸腰筋の表出がこのフックである」。

大腰筋が強い程、つまり、胸椎の側屈が強調される程、のけ反りでバランスが保たれます。かつその動作は肩甲骨平面内での加速になります。すなわち前鋸筋と小胸筋の収縮方向とパンチのスイング方向の一致が起こります。

加えて腕をスイングした時の勢いを大腰筋が抑えてつけてくれるので、ブレーキ効果と二軸による運動量の交換も効率化されます。

合理が合理を引き寄せる技の自己強化です。

技術の自己増殖と筋力の自己強化

以下、全ては繋がっている、物事は自己強化、自己増殖する、の長濱説、競技力の自己強化 Aが起これば必然的にBが、Bが起これば必然的にCが…と技が自己増殖していく論理があります。股関節を強く動かせるから競技の練習で股関節が疲労する。すると生...

二軸と肩甲骨ロックと肩甲骨平面と大腰筋

GGGの動画の解説。肩甲骨平面は、「両肩を結ぶ直線よりも下にある」と考えたほうが、腕は強くをスイングされると思います。肩甲骨平面上を強く腕が加速していく理由は、肩甲骨には上方回旋回旋への可動性がほとんどないからだと考えています。前鋸筋...

二軸と肩甲骨ロックと肩甲骨平面と大腰筋

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一流の共通点

僕のYouTubeのショート動画は古今東西の一流が持つ”同じ技”で溢れています。

国も時代も異なるボクサーに同じような技が共有されているのは、彼らが同じ実体を共有しているからと考えられます。

彼らの骨格や動作、スポーツの研究などから得られているデータを元に帰納的に考えるなら、「腸腰筋が太い」ことが彼らの技術体系の実体だと考えられます。

クロフォードはチェックフックやアッパーカットなど、腸腰筋の動きが強調されていると感じます。また、自然体で肩甲骨の外転前傾が強く表れていることから腸腰筋が太いと考えられます。

どうやる？

経験的に、大きな筋力を発揮して高重量を持ち上げられた次は、その重さは軽く感じます。

一度体に力の出し方を覚えさせると、次以降は自然にその力が発揮できます。

従って、胸椎側屈を強調したパンチを練習すると神経系が活性化され大腰筋が実戦で自然に動くようになるかもしれない、と考えています。僕の経験とも整合的です。成長の早さにはかなり個人差はあるでしょうが。

練習では大げさなほど大腰筋の収縮を強調すると良いかも。

セリモフのチェックフック

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