赤いドレスの女

ネオは赤いドレスの女に目を奪われた直後にエージェントに銃口を向けられる。
赤いドレスの女は「皆が欲しがるが、本当は誰も必要としていない何か」の、そしてエージェントは「同調圧力」の暗喩と解釈てきる。
分かりやすいのが「流行」。
それに流される人は、心からそれが欲しいのではなく、単にみんなが持っている何かが欲しいだけ。そしてみんながそうしているのが流行。つまり、本質的には誰もそれを求めていないのが流行。
ダサいと言われるのが嫌だから流行りの服を着る。
「かっこよさ」の流行を追うだけの人は「かっこよさ」が何かすら定義せず、多数派が「かっこいい」と言うものが「かっこいい」と思っている。すなわち、多数派であることを「かっこよさ」の根拠としている。
多数派⇒かっこいい
少数派⇒ダサい
後者になることを恐れ、多数派にしがみつく(≒0プラグを抜く準備ができていない)。

赤いドレスの女(多数派)に関心を奪われると、マトリックスに取り込りこまれ、エージェントのポテンシャルを持たされる。
みんなが欲しがる何かに対して、例えばお金、安定、安全に対して、「私はそれには興味がないので。」という少数派に攻撃をしかけるようになる。
家庭や学校、会社で、他人に自分と同じように考えることを強要するエージェントになる。
大多数は「我は我、彼は彼」が自然体でできず、他人の人生に不当に干渉したがる。

思考停止して不要なガラクタを買う為にあくせくと働く無意味は、まさに社会を動かすだけの電池。奴隷。プラグが抜けない間はそれにすら気が付けない。
流行に乗るのを止めれば、その費用を自分が心から実現したいと思える対象に投下できる。
他人に同調するのを止めれば、どこの誰かも知らんような奴ら(多数派)にモテることよりも、自分が心から愛せる人にモテることの方が遥かに大切であると気がつける。
多数派に好かれようとする余り、実は誰からも好かれてないような起こる。

ゴミが赤いドレスの女に見えてしまうのは薬物中毒者の幻覚。




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