「察してほしい」って幼児性

よもやま話

「夫婦なのにどうして分かってくれないの!」「選手が〜」「トレーナーが〜」「会長が〜」「親なのに」「子供なのに」「政府が〜」「会社が〜」という世の中に腐る程溢れている態度。
当事者としての自覚を失い、誰かになんとかしてもらうとする幼児性。

「先生、〇〇君が〇〇をしていました。罰してください。」という気持ち悪さ。
子供ならまだしも大人であれば
「お前が責任を持って伝えろ」
と感じるはずです。僕は少なくともそう感じます。

当事者間の交渉で解決しようとせず、すぐに上へ要求する。
言葉かそれを使う意思を持たない幼児ばかりだから「〇〇ハラ」みたいなくだらない言葉が流行る。

「やめてください」と伝える度胸のない、自分の人生の責任を放棄した無責任な幼児で溢れると、誰の得にもならないブルシット・ジョブで社会が停滞します。
子供が友達に罰を与える為に先生や親にチクるのと同じ行為を大人が行うことに対して嫌悪を覚えないのかと僕は甚だ疑問です。

不機嫌な態度を撒き散らして相手に自分の気持ちを察してもらおうなんて体の大きなお友達に付き合うのは時間の無駄だし、社会の為になりません。クレーマーを大切にする行為くらい意味が分からない。

「他人に自分の気持ちを説明して配慮を要求する」という、本来なら自分が背負うべき費用を相手に負担させる行為で、ゆすりたかりと変わりません。
「相手が勝手に察してやってくれた。だから自分には責任がない。でも、その利益だけいただく」。こんな奴を許していいんですか。これはヤクザな行為ではないですか。

年齢的には大人と呼べる人達がその自覚を持てていないことに僕は恐怖すら感じます。

不機嫌を撒き散らしていれば親が「よちよち、どうちたの?いたいの?ミルクのむ?」と世話を焼いてくれた感覚から抜けきれていません。

そんな奴が家庭や会社や学校、ジムにいたらどうなりますか。不機嫌を撒き散らして周囲の人達に嫌な思いをさせるだけですよね。

やっている本人はこのヤバさを自覚しないどころか、然も「察してもらうのが当然」という振る舞いをします。既述の「夫婦なのに」「親子なのに」「友達なのに」「トレーナーなのに」みたいな態度ことですよ。

社会にはこの手の体の大きなお友達がうじゃうじゃいます。そして、彼らは、それは大人の幼児性の表出であり、駆逐しなければならない性質だという自覚がありません。成熟した大人なら「察してほしい」というのは子供の態度であることを認識しています。そんな風に思ってしまう自分に激しい嫌悪感を覚えるはずです。

体の大きなお友達がうじゃうじゃいるから「察してほしい」という態度が幼児性だとは感じられないのじゃないかと思います。これは普通じゃないことで社会の末期症状、終末への序章だと思いますよ。文字通り世も末。

ネットの幼児性
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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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