下の記事の続き。
x(y+z)⇔xy+xy
は証明できたので
(y+z)x⇔yx+zx
を証明します。
(x+y)×z=xz+yz
数学的帰納法の起点を作ります。
z=0の場合
(x+y)×0(前提)
0(乗法定義)
x×0+y×0(前提)
0+0(乗法定義)
0(加法丁儀)
z=1の場合
(x+y)×1(前提)
x+y(乗法定義)
x×1+y×1(前提)
x+y(乗法定義)
1の場合も0の場合も分配法則が成り立つことが証明できました。
次は数学的帰納法の連鎖反応を作ります。
(x+y)×z=xy+yz⇔(x+y)×s(z)=xs(z)+ys(z)
(x+y)×s(z)(前提)
(x+y)×z+(x+y)(乗法定義)
xz+yz+x+y(数学的帰納法仮定)
xs(z)+ys(z)(前提)
xz+x+yz+y(乗法定義)
xz+yz+x+y(加法交換法則)
前件の
(x+y)×z=xy+yz
が成立するなら後件の
(x+y)×s(z)=xs(z)+ys(z)
が成立します。
また、z=0の場合、1の場合のいずれも交換法則が成立することは既に証明しています。
ドミノ倒しが作れました。数学的帰納法が成立します。
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