コンプレックスと執着と機会損失

よもやま話メンタル

本題の前に大阪パーソナルトレーニング開催についての告知です。
内容は受講者のご要望に応じて競技力向上のコツ、また僕の中長期で停滞を乗り越え、競技力を伸ばしていく考え方を共有させて頂きます。
ボクシングであなたの内面を開放し、自己表現を実現することを目指します。
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長濱拳法ニ連敗

長岡新人王敗退

長岡、新人王敗退。

僕は自分の試合が決まってから今日まで、自分のことに忙しかったので、長岡には自分で相手を評価し対策するように伝えました。

今回の試合は蓋を開けてみると僕が予想し、長岡に伝えていた通りの展開になりました。彼の手打ちの技術的な不完全さに相手の戦術が噛み合い長岡の戦略を無力化しました。
僕は中遠距離で、と予想していましたが、相手の森口君は近距離の密着戦で長岡の戦略を無力化しました。
この距離は警戒して徹底的に避けてくるかと予想していましたが、森口君が長岡の弱点に感づくのは僕の想定以上に早かった。

長岡は僕が予想していた手打ちの不完全さが招く、想定された展開を過小評価していたのか、打開策を講ずることなく延々同じことの繰り返し。パンチが出せないまま、出そうと藻掻くだけの12分間を過ごしました。

他にも自分の勇敢さを過大評価していることも感じました。自分は勇敢だ、上手く行けなければ打ち合いに持ち込めばいい。相手がそれに付き合ってくれるという自分ありきの前提。
そんな風に練習していただろうと想像できる、劣勢時のプレッシャーの緩さ。カウンターを恐れている場合ではない。もっと猛烈に追い回さないと、という場面で動きが止まってしまう。流れを中断して「さあ行くぞ」が始まってしまう。流れの中で攻撃を選択できない。フロー(流れ)じゃない。

原因の考察

今回、僕が評価する敗因は手打ちの不完全さとフローが止まる(劣勢時)ことです。
その理由は明確で、練習がそうなってるからです。顕著なのがハンドバッグ打ち。長岡はパンチを打ち終わると必ず仕切り直します。

同じ姿勢、同じ距離、同じ角度で「せーの」でスタートしたがる自分ありきのサンドバッグ打ちです。

長濱拳法の練習は自分と環境の相互作用により生じる「流れ」に乗ることを最重要視します。距離や角度、姿勢の変化を常に受け入れ、あらゆる状況から強烈なパンチが打てる臨機応変さがボクサーには要求されます。決められた姿勢からの反復練習を嫌うのはそのまためです。
その瞬間に達成できる条件だけで現実的な最善を目指し、機会損失を減らすことが前提にあるからです。

長岡とは常にその話をしてきました。「その練習では実戦で相手の変化に対応できない、自分のやりたいようにやらせくれる相手はいない、対応力が鍵だ」と。しかしふと目をやるとせーのでパンチの練習をしています。

コンプレックスと執着心

この反復練習の根本には心の癖、コンプレックスがあると予想しています。元々爆発的な運動や繊細な動作が苦手な長岡は、農大ボクシング部時代にそれへの憧れやコンプレックスを抱えてしまったのではないかと。後述する僕のコンプレックスのように、もっと根が深い可能性もあります。

それがサンドバッグ打ちでのパンチの手応えへの執着を生み出しています。強く打てることに拘るあまり臨機応変さが失われます。

誰しもコンプレックスを抱えいて、完全な自己実現、自己表現の為にはそれから目を背けることはできません。

長岡の何かへのコンプレックスが、強烈な憧れと執着を生みだし、それが”現実から要求される”臨機応変さを奪い機会損失を生み出しているのだろうと感じます。

そして、それは僕もそうだし、あなたもそうだろうと思います。自分で作り上げたマトリックスに囚われて現実が見えなくなってしまいます。

ところで、僕は最近、モテなかった、友達の少なかった学生時代のコンプレックスなのか、10代の頃の何かをずっと抱えて生きていたことを神様に教えてもらいました。今は朧気なその輪郭を浮き彫りにし、解決しようと藻掻いてています。

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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