腕を強くスイングする打法については他の記事を参照してください。
今回はどこを狙うのかを考えていきます。
まずはGGGを参考にして。
脳震盪パンチ ゴロフキン編
後でベテルビエフも見ていこうと思いますが、GGGのパンチでノックアウト、またはノックダウンに繋がったパンチの衝突の瞬間を切り取りました。
前提として腕が強くスイングできないと力学的に三半規管に大きな加速度を与えられません。
なので、いくらこれから述べる長濱説が正しかったとしてもスイング弱ければ成立しません。スイングの強さが大前提なので、まずは強いスイングを身につけてください。
パンチの破壊力そのものに繋がるスイングのコツや原理については下のリンクをを参照してください。
顎関節?
顎関節(耳のあたり)の高さに当たっているのが多い。
KOパンチ。
グラブで膨らんで見えるんですが、ゲンコツは目の下、頬骨のややした辺りかと。
額の当たりなんです。
普通はここを殴っても倒れないのですが、強力な打法と力の伝え方の巧さで三半規管まで衝撃が伝わったのかなあと。ルビオの心がへし折られただけかもしれませんが。
いずれにしても三半規管方向へ力を伝えるようなスイングがKOの要点かもしれません。
これも頬骨のあたり、顎関節の高さ。
顎関節。
これも顎関節。
これはグラブで膨らんで見えますが、当たっているのは耳の後ろ。
僕がトーレスに狙われた部分。
これもそうですね。
顎関節付近。
これも頬骨の高さですかね。
これらのパンチが当たった直後に全て倒れています。
耳の奥、頭部の中心付近に三半規管があるのは、身体にかかる重力などの加速度を捉えやすい構造にするためだと思います。
歩行や走行の動作の加速度を検知し、加速度に応じた身体の姿勢反射を起こすことで、転ばないようにしています。
その三半規管に衝撃(加速度)が伝わると一気にそこで処理すべき情報量が増えてオーバーフローを起こし平衡感覚が失われる、もしくはいきなり体が加速したと錯覚して、バタバタとした反射を起こしていると考えられます。
顎関節から頬骨の高さ(重心方向)へ強い力を加えると三半規管の機能を一時的に無力化できるって長濱説です。
だからグルグルバットで中心方向(頭部)に遠心力(加速度)が加えられた後の動きとGGGのパンチが相手の重心を捉えた後の動きが似てくるわけです。
もしこれが正しいとするなら、テンプル(こめかみ)やジョー(顎)って言葉は厳密には脳震盪の原理を表現できていないってことになります。
誰かに急に押されると体はバタバタしますよね。
あれは三半規管が体の加速度を感じて反射を起こしているからです。
パンチが与える三半規管への加速度が全身の加速度の幻想を見せているとすれば、パンチを受けた選手が一瞬バタバタする理由の説明にもなります。
コメント