【ロマチェンコ】体格差を克服する ボクシングの醍醐味【デービス】

技術運動理論

先週末は面白い試合がありました。
二つとも似たような構図の似たような内容と結果の試合。

大きなオーソドックス対小さなサウスポー。小さなサウスポーが大きなオーソドックスを喰う。

普通は体格の大きな選手が勝ちます。
生物である以上、大きさは強さです。
生物は同じ種の自分より大きな相手とは争ったりしません。

しかし、格闘技や武道の面白いところはその事実を知恵と努力、技で覆してしまえることです。でかい男に勝つ。ロマンです。

300の兵で3000の兵を打ち破った島津義弘、東郷平八郎対バルチック艦隊。義経対弁慶。

日本が古来から語り継いできた、小が大を喰うロマンです。

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スピードとフェイント

タメが小さいロマの速さ

ハイテクの強さを一言で表すと動作始動時間の短さです。
いわゆる「タメ」がなく、末端に力を伝える時間が一瞬の動作。

力積が小さくなるので拳自体の速度を出すのは難しいですが、動作の開始から終了が一瞬なので速く見えます。

人間は強い動作を行うときは「必ず」溜めの動作が必要になります。
物理世界に存在している生物である以上は「必ず」です。
弱い動作の時にも実は踏ん張って地面から反力をもらうのですが、動作の弱さの分だけ溜めが小さくなります。

ハイテクの強さの源は溜めを作らず素早く動き出せることがまず一つ挙げられます。

フェイントからパンチ、回避動作からカウンターまでの動作が一瞬。
(フェイントや回避の動作と同時に溜めて)・タン(踏み込む)」で動き出せるので相手は反応できません。
動作から次の動作までの間隔が長い「タン・タン」のリズムには人間は反応できますが、それが短くなる「タ・タン」のリズムには反応できません。
おそらくこれは人間の反応時間の限界を超えるからだと考えています。

「タ・タン」のリズムのフェイントはサッカーやバスケ、など対人競技では頻繁に見られるリズムです。

騙されたと思ってフェイント⇨パンチを「タ・タン」のリズムでやってみてください。
もしくは一流選手のフェイントからパンチのリズム、避けてからカウンターのリズムを見てみてください。

タメが大きいデービスの速さ

タンクは頭をガクッと落とすフェイントを得意としています。
同時に股関節を屈曲させて力を溜めます。
タンクのハイライトなどのKOシーンを見てみてください。
ほぼ頭のフェイントを使っています。

目の付いている顔は人の意識が集中しやすくフェイントとして有効で、いきなり強いパンチを当てられます。
意識的にしろ無意識的にしろ頭によるフェイントは一流選手には頻繁に見られる特徴なので、注目してみてください。
タンクは強いパンチを打つ前の溜めの動作とフェイントが一体となっています。

この動作も「タ・タン」の速いリズムですが、膝主導のロマと比較するとタンクは股関節主導で、股関節を深く屈曲させて重心を地面に向かって大きく落下させます。大きな位置エネルギーがハムケツに貯蔵され、また伸張反射も起こすため、ハムケツの強力な伸張・収縮サイクルを利用できます。
強力な一撃であることは間違いありません。

タンクは股関節が強いことが骨格から推察されますが、その強さを生かした股関節を主導としたボクシングです。
才能だけでなく、それを使う技術に優れているということです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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コメント

  1. より:

    デービスの場合破壊力がすでにおかしいので
    体格さはさほどくにならないんゃあ

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