戦略の全体像は肥大化させない 蟻地獄ボクシング

よもやま話戦略

カネロ・アルバレス選手やゴロフキン選手、リゴさん、ロマのボクシングなどなど。
一流選手のボクシングは超シンプルで一貫しています。だからこそミスが少なく勝ち続けることができます。

ただ一流選手のスタイルがシンプルだからといってそれを真似するだけでは勝つことはできないはずです。

何故なら本当にシンプルで幅がない場合、その戦略で対応できなかった時に負けちゃいます。
一つの戦略しかできないってことはその戦略が通用しないときに、脆弱なんです。

でも上記の選手は負けない。

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戦略の柔軟性

戦略は筋道を立てた計画です。
でも計画は上手くいかないことが大半なんです。
柔軟性を持たせなければなりません。

既述の通りたった一つの戦略しかできない場合は相手にそれを潰された時のリスクを抱えることになります。それで勝ち続けている理由を技の練度以外で考えました。

しかしプランA、プランBという風に全くことなる戦略を遂行する能力を獲得することはそのために費やす時間や体力、情熱といった資本が有限であることを考慮すると現実的ではありません。

迂回路を持っている

戦略は計画の全体像、戦術は局所的な計画だと定義します。

ここからは僕の推論ですが、彼らは相手が自分のやりたいことを潰そうとしてきた時のための戦術を用意しているのだと思います。
計画の全体像である戦略を変えるのではなく、局所的な戦術を変えて戦略を封じようとしてきた相手の戦術を迂回している。そうやって戦略を遂行し続けているのではないかということです。

GGGのジャブを防げばその後の大振りの右フックが機能しなくなります。
カネロを中間距離に入れなければ中間距離での技術が機能しなくなります。

GGGはジャブが当たらないと戦略が機能しません。
GGGジャブを遮る軌道にリードハンドがあるサウスポーと戦っているときはやっぱり調子が悪そうに見えますし、被弾も増えます。

カネロも足を使って中間距離で戦おうとしないアウトボクサーには苦戦傾向にあります。

だけど彼らはいつも同じ戦法を使って負けることがありません。
きっと自分の得意な道を相手に防がれた時のための迂回路を持っているんです。
どんな風に防がれようが得意の戦略を遂行し続けることができる。

つまり大切なのは、自分の得意な戦略(スタイル)をたくさん用意するのではなく、自分の得意な戦略を相手が封じようとしてきたとしても、それを続けられるだけの策を用意することです。

相手が足掻けば足掻くほど、砂が崩れてこちらの土俵へ転がり落ちてくる蟻地獄のような戦略を用意する。
常にシンプルなボクシングを意識して、戦略の大きさは必要最小限に。
相手への対応策は用意しつつも戦略全体を肥大化させない。

そうすることで時間と情熱という貴重な資本を自分の得意な戦略に投下し能力を尖らせることができます。

そのためには自分のスタイルがどんなものであるのか客観的に知る必要もあります。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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