【手からいく】ベテルビエフを知っているか?【手打ち】

よもやま話
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久しぶりに選手の紹介してみようと思います。
動きの細部ではなく抽象的なイメージを話していきます。

ベテルビエフ選手知っていますか?
LH級のWBC,IBFの2団体統一王者です。
戦績が16戦全勝全KO。
肩書がヤバすぎます。
統一戦までKOで片づけるって…
どんだけ強いんですか…

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常識外れの強打

始めて見た時は常識外れのパワーに驚かされました。

最近もKOで防衛したみたいです。

パワーのある選手はいっぱいいるんですが、中でも異質な印象を受けたのがこの選手です。

第一印象は「あ、鬼のモデルになった人だ」です。

鬼のモデルって海で遭難して日本列島に漂着した外国人だって言われてるじゃないですか。

日焼けして肌が赤くなったベテルビエフ選手なんてまさに鬼ですよね。

見た目の印象もそうなんですが、骨格から伝わる情報量が半端じゃないんです。

骨格がヤバい

関節太すぎ、体幹がでかすぎです。

相手の選手も凄い体してますが、ベテルビエフ選手の胸郭、骨盤周りの大きさみてくださいよ。

体幹でかすぎてバランスが崩壊しています。
ベテルビエフ選手見続けると脳の遠近感が壊れますので気をつけてください。

なんか漫画のキャラみたいですよね。

末端の手首も…でかすぎやしませんかね。

手首の太さと拳の大きさが…

普通末端が太くなると重くなるので振り回すのが大変になるはずなんですが、涼しそうに高速でぶん回します。
体幹が鬼のように強いんだと思います。

身体を小さく使う

ベテルビエフ選手は「手で押す」ような打法で骨盤を大きく回すことはありません。
僕が推奨している股関節を大きく使うような身体の使い方ではないんですよね。
動きが固い印象を受けるのも股関節をあまり動かさないからだと思います。

で、手で押すような打ち方はロシアの選手に共通する打ち方だと僕は思っています。
股関節を使って骨盤を大きく回さない打ち方で、同じような打法だと僕が知っている中では元LH級3団体統一王者セルゲイ・コバレフ選手、古い選手だと元SL級3団体統一王者コンスタンチン・チュー氏が挙げられます。
セルゲイ・コバレフ選手はアメリカで戦っていた期間が長いからかディフェンスにアメリカンスタイルの風味が混ざっていますので少しだけ違いますが、打法は似ています。
チュー氏もベテルビエフ選手同様に動きが固い印象を受けますよね。
身体の使い方が似ているんだと思います。

これは個人の感覚なので推察するしかありませんが、上記のロシアの強豪選手は感覚的には「手で打っている」と思います。
村田諒太選手も「手打ちのパンチ」って言ってましたよね。

ただ勘違いしてほしくないのは、これは決して腕力に頼った打ち方ではないということです。
例えば重い荷物を持ち上げるのは股関節が主導になりますが、その時に股関節から行こうとは思いませんよね。
勝手に動きます。
人間の脳は手から行く意識でも強い力を発揮しようとした場合、自動的に大きな筋力を発揮できる体幹の力を使おうとします
股関節が活性化して体幹が強く動かせるようになれば、大きく身体を使うほど大きな力は発揮できませが、手から行く意識の方が動き出しが早くなるという利点があると考えています。
手から行く意識で大切なのは体幹の強さと股関節の活性具合で、あとはどれだけ大きな力をイメージできるか(発揮したことがあるか)も関係してくると思います。

以下の記事の「拳を加速させる意識」でもお話しています。
拳の速度を意識すると体幹が使えて、運動連鎖が起こせる理由について解説しています。

ベテルビエフ選手も体幹がの太さから腸腰筋などのインナーマッスルが大きいことが推察できますが、同様にコンスタンチン・チュー選手とセルゲイ・コバレフ選手も腸腰筋が強靭であることの証明でもある骨盤前傾型の骨格をしています。

丁度いい写真がなかったんですが、この画像から楕円形の身体をしているのが分かりますね。

骨盤が前傾し脊椎が湾曲しています。
超前傾型の骨格です。

コバレフ選手も超前傾型の骨格です。
KO率も納得ですね。

村田諒太選手も前傾型の楕円形の骨格ですね。
日本人だと珍しいと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、ベテルビエフ選手は身体を小さく使うんだけど、やたらパンチが強いんです。

パンチが強い選手って基本的には身体を大きく使うのが上手いんです。
カネロ・アルバレス選手が好例です。
しかし、ロシアの選手はパンチが強いのに体を小さく使うんです。
もちろん、身体を小さく使っても体幹が強靭且つ活性化されていれば強い力を発揮できます。

だけど異質に感じるんですよね。

気になった方はyoutubeで「Artur Beterbiev」検索してみてください。

オレクサンドル・ウシク

ところで、そのベテルビエフ選手に2連勝しているのが、WBSSクルーザー級を制覇した元クルーザー級4団体統一王者のウシク選手です。
現在ヘビー級ですね。

僕は重量級で超ユニークな戦略で戦うウシク選手が好きです。
時々SNSに流れてくる映像もひょうきんで面白いんですよね。
また別の機会にウシク選手の異質さをお話しようと思います。

ちなみにコンスタンチン・チュー選手のパンチの打ち方はとても参考になるので、強くて速いパンチを打ちたい方にはおすすめです。

ポイントは「手をめっちゃ強く動かす意識」です。
どれだけ大きな力を発揮した経験があるかも関わってくるかもしれません。

一気に強い力を発揮するイメージのトレーニングとして以下の最大筋力を高めるトレーニングが有効だと考えています。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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