リオネル・メッシに学ぶスポーツの駆け引きの本質

よもやま話運動理論

メッシ選手は僕が高校生の頃に物凄い選手が出たと騒がれていた選手で、当時体育でサッカーをやっていた僕は興奮してそのプレーを見て真似していました。
未だにサッカー界のキングとして君臨しているとのことなので、10年近く一流を維持しているトンデモない選手です。

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駆け引きの本質

緩急

メッシ選手って同じく一流のクリスチャーノ・ロナウド選手と違って圧倒的なトップスピードでぶっちぎっていくわけではありません。
加速は当然速いですが、トップスピードがディフェンダーと比較して速いわけではないんです。
後ろから追いつかれたりもあります。
それでもドリブルでバンバン抜いていきます。
高校生の頃はよく分からんけど凄いと感じていましたが、今は何となくその理由が分かります。
メッシ選手のドリブルの特徴は急激なスピードの変化、ストップ&ゴーの繰り返しです。
これでディフェンダーを抜き去ります。

サッカーではどう表現されるのか分かりませんが、ボクシングならリズムの変化「緩急」と呼ばれます。

ハイライト

上の動画が分かりやすいですが、細かくスピードを変化させて何人ものディフェンダーを抜き去っていきます。
大きくて分かりやすい変化だけでなく、細かく分かりにくい変化もさせています。
全力疾走中にも何度も、そして微妙にスピードを変化させてディフェンダーのスライディングを誘い、体当たりを躱しています。

メッシ選手は一時期ロナウジーニョ選手が使って人気となった「エラシコ」、ロナウド選手が得意としている「シザース」みたいな派手なフェイントは使いません。
急な方向転換とスピードの変化でディフェンダーを躱します。

方向転換

右に行くと見せかけて左、左に行くと見せかけて右。
超シンプルです。
これにも緩急を利かせています。
ゆっくりと右に行く仕草をして、逆方向に一気にスピードを上げます

メッシ選手のドリブルのようにボクシングでも「ゆっくり」フェイントすることは効果的です。
何故か。

相手を餌に注目させるためです。

ボクシングは激しいスポーツです。
ゆっくりと右手を上げると遅い動作になれていない相手の無意識が「なんだ?」と一瞬戸惑い、右手に注意が向いてしまいます。
注意がそれた瞬間、その隙にすかさずスピードを上げるんです。
この変化に相手の無意識は驚きます。
防衛本能が起動されて身体が硬直し衝撃に備えようとします。
「フェイントの緩急」は生物に備わっている無意識のプログラムを攻撃することです。

メッシ選手もゆっくりとした動作から相手を誘い出してギュッとスピードを変化させます。
この変化に驚いた相手のディフェンダーは身体が硬直して動き出しが遅れてしまったり、時に転倒してしまうんです。

すぐに試してほしいフェイント

ジャブのスピードを変化させたり、コンビネーションのリズムを変化させるのって難しいです。
僕も苦手です。
だけど、これはすぐにできます。
やってみてほしいですね。

「ゆっくりと大きくフェイント→一気にスピードを上げて踏み込みながらハードショット」

例えば左フックを打つなら右手をゆっくり上げて、相手の注意がそこに向いたと感じた瞬間に一気にスピードを上げます。
逆に左手をゆっくり上げた瞬間に一気にスピードを上げて右アッパー。
得意な強いパンチを狙ってみてください。
強弱で相手の動揺も誘うことができ、肉体的以上に心理的なダメージが大きくなります。

とっても簡単で、かなり高い効果を上げます。
一度試してみてください。

まとめ

スポーツの駆け引きの本質は「緩急」。
ゆっくりからの急加速。

フェイントもパンチも速いだけだとなかなか当たりません。
大切なのはスピードの変化です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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