初心者のジャブ 考え方と注意点

初心者向け
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ジャブの練習していますか?
僕はジャブ(リードハンド)とボディーブローはボクシングの戦略上、超重要なパンチだと考えています。
徹底的に練習します。

しかしながら、ジャブが大切なんて言われても初心者の内はなかなかジャブの大切さが理解できませんでした。
ジャブの戦略上の重要性については自分で経験して初めて理解できます。

でも、今回は初心者がジャブを練習したくなる話とジャブを打つ理由とジャブを打つ時に気をつけなければならない注意点についてお話します。

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ジャブは奥が深い

ジャブはボクシングを始めると最初に教えてもらうパンチで、どれだけ熟練しても一番使うパンチです。
どのコンビネーションでも起点になります。

ボクシングの理解が深まり熟練度が上がってくると、「緩急」とか「強弱」とか色んな要素でジャブを強化していきます。
僕はこれらがジャブの駆け引きにおいて根底となる重要な要素だと考えていますが、初心者の頃はここまでは考えられませんでした。
なので、まずは初心者が念頭に置かなければならないことをまとめてみます。

まずは何故ジャブが重要なのか、僕の経験からお話します。

強い攻撃を低リスクで当てる

スポーツには大きな筋力、身体の連動を発揮するための理想的な姿勢があります。
その姿勢が崩れてしまうといつもの力を発揮できません。

例えば普段はクラウチングが基本姿勢である人が、その姿勢を起こされて立った状態になってしまうと力が発揮しにくくなります。
逆も然りで普段アップライトが基本姿勢である人が、姿勢を低くしてしまうと力が発揮しにくくなります。

それは人間の動きは無意識的に最適化されるようにできていて、ある姿勢における最適化された連動のリズムや筋力が養われているからです。
※バランスの悪い状況で筋力を発揮したり、連動の感覚を起こせることの重要性でもあります。
バランスボールでのトレーニング、ウォーターバッグ(水をおもりに使った器具)を使ったトレーニングは常に変化するバランスでパワーポジションを維持するトレーニングでもあります。

テニスで相手のサーブを受ける時の待機姿勢、野球の守備陣が打球に備える待機姿勢、ウェイトリフターが最大筋力を発揮する下半身を屈曲させた姿勢など。
これらはパワーポジションと呼ばれます。

ジャブの目的の一つは相手のパワーポジションを崩すことです。
それができれば、安全に強い右を打ち込むことができます。

例としてゴロフキン選手とマイキー・ガルシア選手を挙げます。

ゴロフキン

強いジャブで相手をのけぞらせたり、低いダッキングを誘って強い右を打ち込みます。
以下少しだけ見ていきます。

ジャブによって相手の姿勢を崩します。

この姿勢ではかなり慣れていないと強いパンチを打つことはできません。

そしてこの姿勢からパンチを打つのは動作が大きすぎて相手の合わされる確率が高く、危険です。

高確率で相手の反撃の芽を摘むジャブの使い方です。

頭を下げて防御姿勢をとった相手の動きに合わせて右のアッパーを打ち込んで顔を跳ね上げています。

ジャブが起点となってリスクを抑えて右を打ち込みました。

マイキー・ガルシア

次はガルシア選手が例です。

マイキー・ガルシア選手もジャブで相手をのけぞらせてパワーポジションを崩しています。

二度目ですが、この状態で強いパンチを打つのは相当な訓練が必要になります。

反撃は危険になるので基本的には守りを固めるはずです。

ジャブで相手のパワーポジションを崩したその隙にSSCを行って力を溜めています。

ジャブが良く機能しているからこそガルシア選手は強い右が当てられるんです。

ジャブによる相手のバランスの崩し方はこれだけではありません。
色んな種類があります。

今回は初心者向けなのでこの辺で話は止めておきます。
以下はジャブを打つ時、練習における注意点です。

モーションレス

初心者の内はジャブは速ければ速いほどいいと誤解してしまって、がむしゃらに速く打ってしまいがちです。
しかし、気をつけなければならないのは速いだけのジャブは当たらないということです。
まずは「速いジャブを打とう」ではなく、丁寧にモーションレスのジャブを打とうと考えることが重要になります。

初心者の内に分かりやすい癖をがついてしまうと直すのに苦労します。
僕がそうでした。
修正するまでには本当に忍耐が必要でした。

なぜ最初にもっと徹底してくれなかったんだと恨んだほどです。
鏡の前ではできてもスパーリングでその悪癖が出てきてしまう。
それが相手に読まれて当たらなくなってしまうんです。

なので、初心者の内はモーションレスを徹底すべきです。
慌てて速く打とうとすればするほど、ジャブの質は落ちていきます。
速く打てた気になっているだけで、実際には当たらないジャブです。

ゴロフキン選手が好例です。
遅いジャブでもモーションがなければ当たります。

元の位置に戻す

次に元の位置に戻すということです。
ジャブの打ち終わりに腕が落下しながら戻る選手は沢山います。
僕もその一人です。
疲れれば疲れるほどこの悪癖は顔を出してくるんです。
僕が思うに、これもボクシングを始めた頃の癖だと思います。
状況が悪くなればなるほど悪い癖は顔を出してきます。

何故腕を元の位置に戻すかは二つの理由があります。
一つは技術の再現性。
もう一つはディフェンスです。

再現性

これは毎回同じ動きができる『技術の再現性』に繋がっています。
腕の位置が変わるだけで身体を連動させる感覚(リズム)は変わってしまいます。
腕の位置が定まらないだけで毎回違う連動のリズムが必要になり、パンチが毎回同じ強さで打てなくなってしまうんです。
最高のジャブを打てる位置に常に腕がなければなりません。

ディフェンス

そしてもう一つ、ディフェンスという意味合いもあります。
ジャブの後はカウンターを合わされやすいんです。
ジャブは既述の通り、一番使うパンチです。
相手も一番使うパンチに対するカウンターを一番練習しています。
熟練した選手ほどタイミングを盗む能力に長けています。
何度も何度も見せるジャブのタイミングを掴んで狙ってきます。
その時にカウンターを受けることを予防する意味も兼ねて打った後は元の位置に戻すべきです。

狙う場所

初心者の内はジャブは同じ場所を狙いがちです。
特に顔の中心(鼻の辺りから眉間)を狙うことが多いと思います。

ただ、その部分はみんなが狙う場所なので相手もその位置にグローブを置いていり、意識がそこに集中しているのでなかなか当たりません。
もっと当てやすい場所があります。

額でダメージを与えるのは難しいですが、ここにジャブが当たるだけで相手の守りの意識が分散します。
額の高さまでガードを上げている選手はあまりいないので、ブロッキングの動作が遅れることがあります。

強く当てようとせず、「触る」程度のジャブが有効です。
「触る」ジャブはワンツーを当てる時にも使ったりするので覚えておくとワンツーが当たりやすくなります。

グローブ

顔面は距離があって深く当てようとすると踏み込まなければならないので、相手にそれを読まれて防がれてしまうことがあります。
そして警戒して手が出なくなってしまいます。
そんな時はジャブで相手のグローブを触ります。

相手のグローブや相手の前腕なら顔面より近く、大きく踏み込まずに触ることができるからです。

相手がグローブをジャブで狙われることに慣れていない場合、驚いて守りがルーズになることがあります。
そうやって相手が慌てた隙に踏み込んで顔面を狙うと当たる確率が上がります。

顎はダメージを狙えます。
でも残念ながら顎の近くにはほとんどの場合相手のグローブがあり、顎をダイレクトに狙うのは少し難しいですね。
そこで上記のようにジャブで額やガードの上を触ります。
相手の守りの意識を分散させたら、空いた隙間から顎に向けてジャブを通します。

守りの強固な顎に狙ってジャブが当たるようだと、勝負は決まったようなもんです。

練習方法

少しも特別なことは必要ありません。

最初に大切なことをサボらずに積み重ねていくだけです。
全て意識するだけです
シャドーボクシングで鏡を見て「ジャブを打つ前にグローブが動いていないか?」を確認し、サンドバッグ打ちでその時のフォームを再現します。

サンドバッグでも無意識にできるようになれば、スパーリングでも無意識にモーションレスのジャブが打てます。

狙う場所も鏡の前で、「額」と「顎」、「グローブ」を意識します。

まとめ

今回の内容は基本。
ジャブは「緩急」「強弱」などなどもっと奥が深い。

でも基本ができていないとできない。
まずは基本のジャブで相手のパワーポジションが崩せるかを優先して練習する。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人
ストイック長濱

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
WBC世界同級34位
WBO-AP同級3位
角海老宝石ジム所属

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