フロイド・メイウェザー vs. カネロ・アルバレス 解説

選手分析
選手分析

僕は今ディフェンス能力の向上を目指しています。
色んな選手を参考にしているんですが、その一人はフロイド・メイウェザー選手ですね。
とても参考になるのでそのディフェンスの方法を共有します。

スピードの違いは明らかなので、今回は何をしていたのかに注目してみました。

Boxing Floyd Mayweather vs Saul "Canelo" Alvarez Full Fight
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ディフェンス

初手で手を打つ

メイウェザー選手は相手が攻撃をしようと(始めてからじゃない)すると低くダッキングしながらを身体寄せたり、相手のパンチの届かない距離に一気に飛びのいて離れていきます。

カウンターを合わせるのも相手の出鼻が多く、出鼻に合わせたらサッと退きます。
基本的に深追いせず、また距離を取り直して仕切り直しです。
最初の動作でディフェンスして、コンビネーションが打たせません。

ショルダーロールでひょいひょいとパンチを避けるのも上手い選手が、ここまでディフェンスも徹底されると当てるのは至難の業です。

頭の位置を変え続ける

メイウェザー選手はプレッシャーをかける時も下がりながらディフェンスする時も頭の位置を常に変え続けます。
これは忘れがちですが、とても大切なことです。

「パンチを打ちたくなるような、でもギリギリ届かない頭の位置」に頭を置いて、アルバレス選手の空振りを誘い、カウンターを合わせたりその隙に逃げていきます。

対照的にアルバレス選手はあまり頭の位置が変わりません。
ガードを上げてブロッキングで対応しますが、メイウェザー選手のスピードのある攻撃に対して対応が遅れてしまって、浅いもののヒットを奪われ続けました。

距離

一流選手は距離感が抜群です。
この試合ではアルバレス選手のパワーとスピードを警戒してか、距離を徹底してディフェンスしていました。

メイウェザー選は不用意にアルバレス選手のパンチの距離へ入らず、お互いに踏み込まなければ攻撃が届かない距離に居続けます。
踏み込もうとすると、どうしても下半身の屈曲や伸展という大きな動作が必要になってしまいます。
それをメイウェザー選手に察知されて、アルバレス選手は攻撃を躱されていました。

パンチが届かないギリギリの距離にいるので、アルバレス選手のボディーブローもフットワークでギリギリ外せるんです。

ジャブを打つ時だけ体をスッと前へ伸ばして距離を稼いでジャブ。
この時も近づきすぎず、バランスを崩さずジャブを外してもすぐに対応できる体勢を保ったままです。

具体的なアルバレス選手へのカウンターに対するディフェンスは打ち終わりに大きくダッキングしてバックステップするか、ダッキングした後すぐにアルバレス選手に体を寄せてパンチの空間を潰して打たせない方法です。

アルバレス選手もメイウェザー選手のジャブにリターンしていきますが、絶妙な距離と上記のディフェンスで最初の攻撃を防がれてしまって、コンビネーションを打つことができません。

リードハンド

メイウェザー選手は距離感に加えてリードハンドが巧みです。
これでリズムを崩して逃げていきます。
多彩なリードハンドに邪魔されてアルバレス選手は思うように攻められなかったと思います。

具体的には上下のジャブと左フックです。
これを使い分けてアルバレス選手に読ませません。
ジャブが速いので意識がジャブの軌道に集中してしまいますが、こうなるとしたと下へのジャブと左フックへの対応が遅れてしまうんです。

時々ダイレクトで打ち込む右ストレートも効果的で、アルバレス選手のディフェンスの資源が左右のパンチに分散させられて、浅いもののヒットを奪われてしまいました。

アルバレス選手は腕を高く上げてガードを固める場面もありましたが、その時メイウェザー選手はリードハンドでアルバレス選手のグローブを触って意識を散らします。
そして、その隙に右のアッパーやストレートをガードの隙間に滑り込ませていました。

この左の使い方は僕も真似しています。
右を打つタイミングが難しいんですが、そのタイミングが分かってくると、とても効果的です。

まとめ

まずは頭の位置を変え続けるという当たり前のことを『徹底』すること。

相手のパンチがギリギリ届かない距離の位置取って相手に踏み込ませる。
踏み込む動作は下半身の屈曲と伸展があるから、比較的攻撃の初動が読みやすくなる。

そしてその初動を察知して、相手の初手で次の選択肢を奪ってしまうディフェンス。

多彩なリードハンドと意表を突くいきなりの右を組み合わせて相手に考えさせて時間を稼ぐ。

フロイド・メイウェザー選手の要素を抽出するととても簡潔なルーティンを実行している。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人
ストイック長濱

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
WBC世界同級34位
WBO-AP同級3位
角海老宝石ジム所属

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