世界一臆病な世界最強の男 フロイド・メイウェザー

メンタル
メンタル戦略技術選手分析

今回は世界一稼ぐ男。
世界一上手い男。

そして世界一臆病な男。
フロイド・メイウェザーを「臆病さ」の側面から、また「臆病さは悪か」?を分析します。

ボクシングにおいて臆病であることは卑怯だとか悪いことだと言われます。
しかし裏を返せば用心深く、普通の人の目が届かない所にまで目が行き届き、想像することができる。
相手を注意深く観察できる性格であると言うことができます。そして時に賞賛される勇敢さは裏を返せばリスクを計算できない馬鹿者であるともとれるのです。

もし臆病な性格いや用心深い性格で「試合が怖い」、「スパーリングが怖い」と感じるのなら、それはあなたが悪いのではなく今のスタイルが向いていないだけです。
ボクシングが怖くて、臆病な自分が嫌でボクシングから逃げてしまう人はいますが、それが間違っていることをメイウェザーをモデルに見ていきます。

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世界一臆病な男

ボクシングを始めた頃のフロイド・メイウェザーに僕が初めて抱いたイメージはこれです。
「殴り合いもできない、チキン野郎」

でも今は真逆。全く反対のイメージを持っています。
普通の人が気がつかないような些細な変化に気がつくことのできる繊細なアーティスト。
だからこそ50戦無敗、しかもそのほとんどが世界戦という偉業を成し遂げることができたのです。

相手への重圧にまで昇華された臆病さ

メイウェザーの臆病さに世界のトップレベルのファイターは怯えます。
それは何故かといえば、普通の人が気がつかないレベルの変化をメイウェザーは感じ取ることができるからです。
だからこそ生じるメイウェザーのカウンターの気配。それがあるからこそ相手は固まってしまうのです。
ゴロフキンのように相手の細かいパンチを無視して一発ぶちかますような大胆で図太い性格の選手にはない繊細さ、それを研いでいけば大きな武器へと変わります。
フェイント、微妙な表情の変化、すべてに反応しているメイウェザーと向き合うと自分の一挙手一投足を監視されているという実感があるはずです。
僕なら踏み込めません。

世界一のディフェンス

ゴロフキンは攻撃の技術に時間を投資したからこそ15連続KO防衛という偉業を成し遂げました。
しかしメイウェザーはゴロフキンとは逆にディフェンスに時間を投資した。
だからこそあれだけのディフェンスを手に入れることができたのです。
危険な距離を察知する能力にその対処法、臆病だからこそ蓄積できたデータと感覚があるはずです。
相手が危険な距離に入った瞬間にメイウェザーは距離をとって、相手の「いくぞ」の雰囲気を敏感に感じ取って相手が攻撃が始まる前に対処します。

こんな風に短所も長所も見方を変えるだけで全く違った見方ができます。
最初僕はメイウェザーの悪いところばかりを見ていたから「臆病者」だと感じたんです。
でも見方を変えて今ではメイウェザーの根幹をなす、大切な武器だと感じています。
大事なのは捉え方だったんです。

性格に合ったスタイルで突き抜ける

本当は臆病なのにそれを偽ろうとするから上手くいかない。
臆病ならそれでいい。
臆病な自分を認めて抵抗の少ないスタイルを探求すべきです。
大胆なゴロフキンにメイウェザーのボクシングはできません。
繊細なメイウェザーにゴロフキンのボクシングはできません。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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