確率の偏り

よもやま話

才能とか努力の話。

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フラクタル構造

ポテンシャルは確率の勾配(偏り)。

例)技術的勾配
1.腸腰筋が強く、股関節ロックが強い→2.1の張力が脊椎を通じて肩甲骨へ伝達→3.肩甲骨ロックを導く確率を高める→4.1より「足を伸びる」確率が高まる→5.4が股関節斜め推進を発見する確率を高める→6.5が二軸打法肩甲骨平面背屈ロックを発見する確率を高める
上記のようなカスケード的接続を”論理的には”考えることができます。すなわち論理的には「生来的に強いからさらに強くなる」という蓋然性が考えられます。

思考についても同様です。
1.刺激Xが脳内の行列Aを通る→2.行列計算により刺激XはベクトルYに変形される→3.Yは次の行列(概念)Bを指している→4.Bを通過するとYはZに変換され…
ドミノ倒し(カスケード連鎖)のように答えが引き寄せられていくる構造(ひらめき)が考えらえます。

いくつかの「大規模言語モデル」関連の本を読んだ後に感じた「こんな風に次の単語を予測しているのではないか?」という感覚を「ヒトの思考モデル」として一般化しているので、誤りがあるかもしれません。

ところで上のモデルは例えば陰謀論者の思考を分かりやすく説明してくれます。
行列はベクトル(情報)の次元(軸)を潰します。
すなわち、「黒幕がいてほしい(自分は悪くない)」という願い(行列)は経済現象を構成する重要な説明変数(次元)を潰してベクトルの意味を変えてしまいます。
次元を潰して現象を理解しようとすると大量の矛盾が生じます。この矛盾を解消するためには「影の支配者」「財務省悪玉論」という概念(現象)を捏造する必要があります。

しかし、「誰かの意思」だけでコントロールできるほど経済現象は単純ではありません。

複雑さの例)
政治家・銀行家・投資家の誰か「インフレ圧力が低下している」
この一言は個人・機関投資家により参照されて債券価格(長期金利)に影響します。金利は株価に影響します。
この増福された結果(株価)を見て、さらなる投資家が株式市場へ乱入してきます。株価の熱狂は信用膨張を呼び寄せインフレ圧力を増加させます。

「誰かの些細な一言」は指数関数的に増幅され、「デフレ気味→インフレ」と現象の作用を反転させてしまいました。そしてこの自己増幅は時にシステムが破綻するまで続きます。

経済現象は”数学的”に予測不能(一般解なし)になります。この複雑性を理解せずに「〇〇で解決!」とSNSで声高に叫ぶからアホだと見なされるわけです。

アメリカの政治家はこの指数関数的・自己増幅的関数の影響を見ながら綱渡りしよとはしている風ですが、日本の政治家は崖へ向かって全力疾走しているように見えます。

経済・スポーツ競技能力や人間の知能、メンタルなどは、無数の要素が複雑に絡み合う「多体問題」そのものであり、誰にでも当てはまるような「一般解(=万能の方程式)」は存在しません
経済のように、誰かの些細な一言や自身の些細な技術観がシステムを破壊してしまうことがあります。
僕のブログで述べるアイディアは「一般解」の話ではなありません。競技能力への「アプローチ」の仕方です。
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閑話休題。

興味あるなら「自己増殖」「自己強化」タグで検索しください。腸腰筋が個々のボクシング技術にどう論理的に接続されるのかの説明はしてあります。

自己強化や自己増殖は、現象が過去の自分自身を参照することで、自らの全体像を組織していく再帰的な連鎖反応のことです。

自分自身を参照して自分自身を構成していく再帰的なフラクタル構造は、黄金比など、色んな場所で見られます。

この宇宙では、自己組織化する構造以外は空間に引き裂かれて形を保てなくなるからでしょう。

物理的にはエントロピー増大則とか聞いたことがある言葉に言い換えられると思います。

同じ形の繰り返し

ニューロン(左)宇宙(右)ミクロとマクロの相似形

エントロピーを増大させようとせる空間の力学に抵抗できる構造には一定の形がある。

エントロピー増大則に逆らえる構造を抽出して大量に集めて比較したら、宇宙の構造を掴む手がかりがあるんだろうなと。

この視点からボクシングを眺めます。

ボクシングの自己組織化

自己組織化はつまり、ポテンシャル勾配(※)のことです。
※これは僕の造語。僕の認知空間の中にある感覚的な何かを言語化したもの。数学の「行列」に似てる。

腸腰筋とスポーツ技術の考察で、ポテンシャル≒確率の勾配(≒偏り)と結論しました。

要するに、ヒトは個々に与えられた遺伝的な勾配を、環境からの入力を受けてその力を増幅しながら、あるいは向きを変えながら、高速で転がり落ちているのです。

あなたの「趣味・関心」などは、初期値のベクトル(刺激)が環境により増幅ないし変形されたものです。僕は自分で人生を選んできたと思っていますが、真実は環境と遺伝子に選ばされています。ただし前述のように決定論ですが、予測不能です。

飛び抜けて背が高い、足が速い、という遺伝子は、それを保有する個体の周囲の確率の偏りを生み出していています。
解釈の視点を変えれば、遺伝子は空間をねじ曲げて、ある方向への物理的な勾配を作り出していると言えます。

例えば上記の遺伝子は米国のあるバスケットボールコートへの物理的な急勾配を作り出していると言えます。

ボクシングも同様に、太い腸腰筋を起点に、ある技術的な勾配が生み出されていると解釈できます。
ボクサーは無自覚にその勾配を転げ落ちています。
物理的に環境との摩擦を起こします。テールリスクのような出来事は、ボクサーの勾配の向きを大きくねじ曲げてしまいます。時に天才をホームレスへ、凡人をチャンピオンへ帰ることが起こります。

こんブログとの出会いう(テールリスク)があなたの何かを自己増幅的に変えたように。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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