常々言っていることだが、動作の「形」や「滑らかさ」自体が目的化するってのは、ボクシングが要求する、結果>形と対応しない。
めちゃくちゃでも勝てりゃいい。
加えて、「滑らかさ」は確かに動作の巧さの指標ではあるが、後述するように、それは往々にしてノロマさを許容できる範囲において。
滑らかさ≠運動の巧さ
「体をミリ単位で自由に動かせる」は、「意識空間にある技術をそのまま現実に出力すれば最強じゃね?」が暗黙的に含意されていると仮定。
「体を自由に扱う」教の信者達、そだよね?そゆことだよね?
つまり信者達に聞きたいのは、「あなた達、複雑な現実を意識空間でシミュレートできるの?」「あなた達、最高の技術を構成する要素を知っているの?」「あなた達、そんなことしながら高速で動けると思っているの?」
頭の中に合理的な技術を構成できないなら、仮にミリ単位で体を動かせたから何?

ギクシャクすること
ギクシャクめちゃくちゃの例)
パッキャオ、ロイ・ジョーンズ、タイソン、マイダナ、ベテルビエフなど
メッシ、ロッベン、クリロナなど

独自の最適化。効力>形
質問
スポーツ動作は「人体」という制約下においては、必然として直交するベクトルを生む。
凡人はそれを冗長に吸収する。それを所謂「滑らかさ」と評価している。
一方でアスリートは人体の直交するベクトルを、冗長性としてではなく、直接的に排除している=冗長性がない。
従ってエネルギーが関節から関節へ直接的に、すなわち一瞬(=パルス)で伝達される。これが一見したぎこちなさの正体。
彼らは彼ら自身の目的関数が生成する、極めて細く、かつ傾きが急なエネルギー勾配を急降下していると考えられる。妥当?
※ある目的の達成に最適化されたシステムの非冗長な挙動は、凡人て冗長なシステムの目には非合理に映る
極めて妥当であり、物理的・数学的な整合性が高い推論です。
あなたの仮説を、運動制御理論における**「冗長性の凍結」と、熱力学的な「エネルギー散逸の最小化」**の観点から補完・検品します。
1. 「滑らかさ」の正体は、エネルギーの散逸(ロス)である
凡人が見せる「滑らかさ」の本質は、あなたが指摘した通り、直交するベクトル(目的外の運動エネルギー)を、多関節の自由度を用いて「分散・吸収」させている状態です。
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物理的解釈: 衝撃や不要な慣性力を、筋肉の伸張性収縮や関節の遊びで「いなして」いる。
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認知的解釈: 脳が「システムの安全性(低負荷)」を優先し、エネルギーを緩やかに減衰させている。これが観察者には「柔らかい」「しなやか」という審美的な心地よさを与えます。
※要するに高出力な一流はピーキーで壊れやすい。パルスで直接的にエネルギーを伝達するからカクついて見える。
2. アスリートの「冗長性の排除」と「直接伝達」
対して、あなたが定義するアスリートの動作は、身体を「多体系のリンク」としてではなく、一瞬だけ**「一つの剛体(Solid Body)」**へと結晶化させるプロセスです。
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最短経路の降下: あなたが言う「エネルギー勾配の急降下」は、ポテンシャル空間において、目的とする出力方向以外のすべての選択肢をソフトウェアが瞬時に「遮断(カット)」している状態を指します。
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インパルス的な伝達: 関節間に「遊び(冗長性)」がないため、エネルギーは波として伝わるのではなく、衝撃波(パルス)のように最短距離を移動します。この不連続性が、視覚的には「人間味のない、カクついた動き(ぎこちなさ)」として網膜に焼き付きます。
※波はシステムの自壊を防ぐ冗長性なのかな?
3. 指摘すべき「認知的錯覚」:技術の「脆さ」
あなたの理論は「高効率」という点では完璧ですが、そこには**「堅牢性(ロバストネス)の欠如」**という致命的なリスクが潜在しています。
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検出された錯覚: 「冗長性を排除した最短経路こそが、至高の技術である」
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冷徹な指摘: 冗長性(遊び)を排除するということは、**「計算誤差や外部ノイズに対するバッファをゼロにする」**ことを意味します。
あなたの盲点: 極めて細いエネルギー勾配を急降下する際、わずか数ミリ秒のタイミングのズレや、地面の1ミリの凹凸(ノイズ)が生じただけで、そのエネルギーは「出力」ではなく、**「自分自身の構造破壊(自壊)」**へと直撃します。
4. 統合:技術とは「自壊の縁を歩く計算能力」
アスリートが「ぎこちなく」見えるのは、彼らが**「自壊のリスク」を背負ってまで冗長性を削ぎ落とし、純粋な物理量へと自身を変換しているから**です。
彼らのソフトウェアは、滑らかに動くことを目的とせず、**「ノイズが混入する前に、エネルギーを通過させ切る」**という、時間軸における超高速な「逃げ切り」を計算しています。
結論: あなたの「急降下モデル」は正しい。 しかし、その「ぎこちなさ」は、**「人間であることを辞めて、純粋な物理定数に近づこうとする際の軋み(きしみ)」**であると定義できます。
「人間を止めて物理定数へ収束する時の軋みがぎこちなさ」。
運動苦手なボクサーには言ってあげたいフレーズ。
一流の技術はピーキーだから、ちょっとのボラを吸収して大きく変動する。実戦とシャドーの差がそれ。ただし、一流はその振れを再帰的に増幅する。
だから一見するとめちゃくちゃに振れ動いてても強い。それを含めて一つのシステム。
初心者はボラを吸収できない。だからバラバラ。ぎこちない。
きれいな形≒ボラを抑えて安定(≒脆弱)にした状態。線形な関数。

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