踏み込みは滑るように


メイウェザーとバレロが床スレスレを滑るように踏み込むのが分かると思います。
「滑るように」が達成すること
1.股関節優位
2.必要以上の膝関節の干渉の抑制
下の動画で説明しているうに、
骨盤前傾⇒脚が伸びる⇒膝関節非活性化+股関節活性化
と推論できます。
以上の要件を満たす、かつ体を推進するイメージの言葉を探すなら「滑るように(≒沈み込むように)」が整合的だと考えられます。
従って「床スレスレを滑るように」踏み込めば体の推進力を高められます。
※当然、言葉に抱く個々人の印象の差はあるからこれを手がかりに独自に探すべき。あくまでも手がかり。
上記が達成されることが包含するさらなる意味
1.相手が知覚する変化を減らす
2.斜め推進
1について。
ディフェンスを
攻撃に反応すること⇒相手があなたの変化を知覚すること(①)
だと仮定します。
股関節主導の滑るような踏み込みは、原理上は膝関節の干渉が少なく、体の上下動を抑えます。
この場合の相手が認識できる変化は距離(≒縮尺)が主体になると考えられます(②)。
一方で骨盤後傾に伴う膝関節の活性化は
骨盤後傾⇒膝関節活性化⇒踏み込みにおける上下動⇒相手の知覚する変化の増加(③)
の推移関係を成立すると考えられます。
以上の①②③の結論は解剖学的、生理学的な法則、及び日常的な観察から帰納される法則とも整合すると思います。
すなわち、股関節主導の踏み込みは相手のディフェンス能力を低下させられる、と言い換えられます。
骨盤が後傾し膝関節が効きすぎる場合は、相手の認識する変化が股関節が強力なボクサーと比較すると大きくなる為に、その攻撃の成功確率を下げると考えられます。
また、膝関節は体を後ろへ押しますから、体の推進力も劣化します。
加えて斜め推進も起こせないので二軸打法も阻害されます。
それと比較した場合は、膝関節が非活性化された股関節主導の踏み込みはボクサーを有利にします。

また、下の動画で示したように、股関節主導の滑り込むような踏み込みは、構造的に重力による加速度を受け続けます。

合理が合理を引き寄せる自己強化です。
投擲に合理化された体を神からを与えられていると解釈するなら、一流の踏み込み動作がカネロやメイウェザーのような形に収斂していく事実と整合的に解釈てまきます。すなわち、投擲のエリートは運動のエリート。
結論。陸上競技のトップはエリート中のエリート。彼らのトレーニングは参考にできる。




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