日本のボクシングに蔓延する打法。
僕は「引っ張り打法」と読んでいます。
体重移動で腕を加速させて殴るから。
その為の意図的な腰の回転。
これが強打を生む打法、原理とみなされています。
しかし、一流所は手打ちに見える。さらに言えばベテルビエフやテオフィモ・ロペス、コンスタンチンチュー、スブリエル・マティアスなどなど、破壊的なパンチャーほど手打ちに見えるという矛盾もあります。
僕の中ではこの議論は決着しているので、気になる方はブログを探索してください。
今回は長濱拳法的には非合理な打法である引っ張り打法が、何故日本のボクシングジムに蔓延してしまったのかというのを日本人の身体的な特徴から考えてみます。
日本人は腸腰筋を含む股関節を閉める筋力が弱い。骨盤と肩甲骨の前傾と脊椎の湾曲が弱いという前提から考えてみます。
この場合は股関節ロックが利きません。
股関節がロックできない場合は骨盤の前傾が起こらず、結果的に腰椎は後弯します。すると膝が曲がり大腿骨と脛骨がハマらなくなる。
骨格を支える筋力が衰えた老人か、またはそれが発達していない赤ちゃんの姿勢を想像してください。
彼等が杖をついたり、つかまり立ちをするのは骨格を自力で支えて自立するこができないからです。骨格立ちできていないと言えます。
腸腰筋が弱い黄色人種であるのに加えて義務教育で座りっぱなし故にかなりそれが弱っているはず。腸腰筋の自己強化循環が起こらないので内転筋群や中臀筋も弱いままです。
都会では走り回ることもありません。今の子供世代が老人になった時の姿勢の崩れは顕著になると考えられます。内臓への負担も増大し健康問題へ発展するかもしれません。
閑話休題。
骨格を立たせる筋力が弱い場合は関節に床反力が吸収されます。パンチなら手打ちでは腕を推進できません。
この場合は代償として上半身を倒して腕を引っ張って加速させることになります。
野球が分かりやすい。甲子園レベルだと体重移動による滑走距離が長い。メジャーは体重移動は小さく手打ち手投げで一気にバットとボールを加速させます。
要するに、手打ちに要求される筋力をもっていないが故にその代償としての体重移動が要求されてしまっているということ。
仮に海外なら「ちょっと待て」という人たちの方が多いので、この弱者の論理は浸透はしません。しかし、大半が弱者である場合は、この論理が受け入れられてしまいます。
これが1つ目。
自己喪失個体が多く、同調により安心を得たいという感情が充満していることも大きな要因になっていると感じています。
自己喪失した個体は自らの存在意義の拠り所を求めています。それが基礎基本という免罪符です。免罪符を創造するとので他人をコントロールできます。つまりは自分の格下という存在を捏造し安心を得ているということです。
引っ張り打法が蔓延した論理の長濱説。
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