ピログの続き。アッパーについて。
僕はアッパーが好きなんで多用しますが、打てる選手は少ない。その理由はパンチの固定観念に囚われているから。その固定観念の入口はストレートであることが多いと予想しています。
僕は初心者にはアッパーから教えます。
アッパーは手打ち二軸の原理を無意識に体感しやすく、フックストレートの動作に繋げやすいから。逆にストレートからだと手打ち二軸の合理性を体感しづらい。
また僕がアバラを潰す、脇腹を潰すと表現している技術がアッパーには要求され、これがディフェンスも発展させます。タイソンデービスカネロのようなパンチの角度は脇腹を潰さないとできません。なのでアッパーが打てると相乗効果によるアクセルがかかります。
日本人がアッパーが苦手な理由はストレート信仰も関係しているんじゃないかと思っています。
アッパーカット
脇腹を潰す
下のXの引用が分かりやすいのですが、脇腹を潰さないとこの角度が実現できません。
アッパーが得意な方なら意味はわかると思います。逆に苦手なら画像だけでは理解できないかも。
脊椎がS字に湾曲する姿勢が作れると構造的に脇腹が潰れやすくなるので意識しなくてもできだろうと思います。が、黄色人種は脊椎の湾曲が弱く、脇腹が潰れにくいので練習しないとアッパーは苦手なままになるんじゃないかと考えています。
今回のピログはかなり脊椎の湾曲が強く構造的に潰れやすいので、ナチュラルにやっているとは思います。
アッパーの打ち方
タイソンがやっているヘッドスリップの動作から体を起こさず拳を突きあげるような感じ。
下の画像のような感じで脇腹を潰し肩を下げたままやや前方向へ腕をスイング。
腰を回すと当たりません。脇腹を潰したまま前鋸筋、小胸筋で突き上げてください。ボディーブローやロングフック、チェックフックなども同じです。体重移動は勝手に起こります。意識的にやろうとすると軌道がおかしくなり拳は明後日の方向へ飛んでいきます。
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