生体内でエネルギーが産生される描写 その六

トレーニング
トレーニング運動理論
その五」の続き。
分かりにくい「電子伝達系のプロトン勾配の形成」と、そこから「物理的な回転でエネルギーを取り出す」描写です。
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アセチルCoA(コエンザイムエー)の解体からプロトン勾配の形成まで

ミトコンドリア内膜は画像の豆の中のヒダヒダ(クリステ)。電子伝達系はここを通過させて電子を汲み出す回路

ミトコンドリアの膜間腔
外膜と内膜のあいだにある狭い空間のことです。

1. 燃料の解体と「高エネルギー電子」の獲得

  • アセチルCoAの解体: ミトコンドリアの最深部(マトリックス)で、燃料であるアセチルCoAが完全に酸化分解されます。
  • 電子の回収: この分解目的は、分子結合が切れる際に放出される「高エネルギー電子」を取り出すことです。

2. キャリアーによる運搬と内膜への到達

  • キャリアーへの積載: 回収された電子は、専用の運搬分子(NADH等)に積み込まれます。
  • 内膜への移動: キャリアーはミトコンドリア内膜の発電ライン(電子伝達系)へ移動し、電子を受け渡します。

3. 電子リレーと電気的・熱力学的勾配の形成

  • 酸化還元リレー: 電子が内膜のタンパク質群を通過しながらエネルギーを段階的に放出します。
  • プロトンの汲み出し: そのエネルギーを使って、水素イオン(プロトン)を膜の外側(膜間腔)へ強制的に押し出します。
  • 勾配(張力)の完成: 膜を挟んで「電荷の偏り(電気的引力)」と「濃度の偏り(熱力学的拡散力)」が生じ、強大なプロトン電気化学的勾配(プロトン駆動力)が完成します。

4. ポテンシャル差(圧力差)によるリング回転とATP生成

  • プロトンのなだれ: 溜まったプロトンが、唯一の抜け道である「ATP合成酵素」のチャネルを通過して内膜の内側へなだれ込みます。
  • 物理的回転: この電気的・熱力学的な引きつけと拡散のエネルギー(物理的な圧力差に相当)が、酵素の膜内リング構造を物理的に回転させます。
  • ATPへの変換: リングと軸が回転する力学エネルギーが、ADPをリン酸化してATP(生命のエネルギー通貨)を作り出す化学エネルギーへと変換されます。

まじピタゴラスイッチ。

僕のボクシング、及び人生の考え方もこれです。ピタゴラスイッチを組み立てる。最初のドミノを倒せば蓋然的に最後まで倒れる。

思考は蓋然性を設計していくこと。

まとめ

電子伝達系は熱力学的、電気的勾配により押し出されたプロトンが唯一の経路であるATP合成酵素を通過する物理的な勢いを利用してモーターを回転させている。モーターを回転させたエネルギーで大量のATPを合成している。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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