人の見る幻覚


ヒトは幻覚を見て、それを他の個体と共有できる。同じ幻覚を見れるからこそ、「日本人」や「お金」が機能する。
子供が人形に魂を与えてままごとをするようなことは、大人にも起こっているように見える。
見たことも触ったこともないはずの数(概念)が実在していると錯覚している人もいるし、誰も見たことのない神が社会を支配していた時代もある。紙(お金)に取り憑かれて他人や自分を殺したり、人間関係を壊してしまう人もいる。
過去には「大日本帝国」「天皇陛下」の幻覚に襲われて殺しや自殺が行われた。
幻覚を共有できるから、巨大な群れを形成し他の動物を圧倒し地球上で最強になれた。

社会が押し付けてくる正しさ(≒赤いドレスの女)の幻を追いかけ続けていることに気が付かないままに寿命を迎えてしまう人もきっといる。宗教やお金の幻覚に取り憑かれたまま死ぬ人は毎年いる。


自分で生き方を選べ

モーフィアス(ウォシャウスキー姉妹)はネオ(マトリックスを観た人)にその意思を問うている。
「安い安心の為にマトリックスに留まるか。それともリスクをとってマトリックスを抜けるか。」
今は手術やホルモン治療をすれば戸籍上の性別を変えて女(男)として生きることができるし、ウォシャウスキー姉妹のようにそうしている人は沢山いる。
生まれついての性別を乗り越える恐怖やエネルギーと比べるなら、「プロボクサーになりたい」「企業したい」「転職したい」なんてのは、「悩んでる間にさっさとやれよ」ってレベル。悩むだけ時間の無駄。「打とうとするな、打て!」
合理的なやらない言い訳は無限に創造できる。
やる理由ではなくやらない理由を創造しているのは自分自身。
それに気が付けず、誰かや何かにその責任を転嫁しているのがエージェント。
「私は我慢している。だからお前も我慢しろ。」
このルサンチマンの集積がマトリックス。





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