井上尚弥のコンビネーションを考えます。

井上尚弥の左フックと股関節ロック
これから何度かに分けて、井上尚弥の技術を発生させている前提を明らかにすることを試みます。 まずは股関節ロックから。下のパラエストラ天満長濱クラスの動画を見てください。力の循環について説明しています。 視覚的に理解しやすいように大袈裟に表現し...
コンビネーション
上の記事で股関節ロックと大腰筋パンチによるエネルギー交換の話はしています。
マイク・タイソンのパンチも同様に解釈できます。

マイク・タイソンのボクシングシステム

マイク・タイソンの攻防一体大腰筋ボクシング
大腰筋パンチの体重移動
パラエストラ天満のショート動画で説明していますが、股関節内旋内転ロックされた状態(腸腰筋の強い収縮)で大腰筋パンチを打つと、大腿骨は骨盤の内側へ巻き込まれます。
大腰筋の収縮はみぞおちも大腿骨へ張力をかけて、両者を引き寄せます。
みぞおちと大腿骨が互いを引っ張り合うので、大袈裟には下のように姿勢になります。
この時点から解釈するなら、股関節ロックと大腰筋パンチは連動しています。
この姿勢はは重力と体重移動の力が大腿骨を骨盤の内側へ引き込みます。すなわちパンチのエネルギーのハムケツでの交換が起こります。
ハムケツと股関節ロック
ハムケツが伸ばされると内転筋が伸ばされる。内転筋が伸ばされるとハムケツが伸ばされる。股関節をロックするとエネルギーが循環する。
歩行、走行、投擲のように股関節ロックは出力を高めるだけでなく左右のハムケツでのエネルギーの交換を助けます。その為の構造につけた名前が「股関節ロック」だからだけですが。
GGGや井上尚弥などの一流のコンポやフットワークの力強さが失われない理由を説明してくれます。
以上の主張が妥当だと仮定し、その対偶をとるなら、コンビネーションで力強さが継続しないのは股関節ロックが弱いから、と言い換えることができます。
もちろんそれだけなはずはないですが。最初のアプローチなら股関節ロックの強化は妥当と思います。
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