大腰筋→ハムケツのエネルギーの循環。
脊椎の側屈回旋側屈でパンチを打つ利点は度々解説していますが復習します。
肩甲骨平面を視覚化した場合は上の画像のようになります。基本的には両肩を結ぶ直線の下にあると考えてください。
恐らくは前鋸筋の収縮方向に由来しています。下の野球の投球の腕のスイングは肩甲骨平面内で行われています。腕を両肩を結ぶ直線よりも高く上げているように見えますが、実際にはそうではなく脇腹を潰れるからそう見えているだけです。
肩甲骨平面内を滑走した場合に腕は前鋸筋に支えられ(収縮とスイングの方向が一致するから)、また大胸筋の収縮に沿って効率的に加速します。
それができない場合は肘関節や肩の小さく弱い筋肉に負担がかかり故障の原因になると考えます。
メジャーリーガーの投球がそうなっているのは、生来的に与えられた構造を合理的に使っているからと考えられます。
多少の試行錯誤はあれど、神から与えられた力をそのままなんとなく使っていると言えると思います。
これが胸椎の側屈回旋でパンチが打てることの、すなわち大腰筋が強いのことのアドバンテージ。
股関節をある程度広げた(ファイティングポーズ)姿勢で大腰筋の収縮(胸椎側屈)が起こると骨盤は大腿骨を支点に斜めに押し込まれます。この場合は内転筋が骨盤と大腿骨に巻き込まれるように伸張されます。
すなわち股関節が内旋内転します。
それは骨で床を踏まさせ、ハムケツのSSCを起こさせます。
ヘッドスリップの力が循環してパンチへ戻っていきます。
上のマイク・タイソンのスリップカウンターはこの構造的な連鎖反応に由来しているのではないかと。
同じような連鎖反応は大腰筋パンチでも起こると考えられるので、つまり、腕を強振した力で次のパンチに繋げられると言えます。
マイク・タイソンの破壊的なコンビネーションは関節と床を介してエネルギーが効率的に循環してるからじゃないのって結論です。
走りと似たようなエネルギーの循環が起こっていると思います。
つまりフィジカルが弱いとコンボにならない。
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