無自覚に起こる同一視

よもやま話

人の持つ同一視の性質について。

「石」は概念です。
そう定義される物質は、その素材も大きさも重さも千差万別です。厳密には同じものはありません。

人には、同じように見えるものをまとめて「同じ」と認識する奇妙な能力が与えられています。異なる物体をまとめて「石」と認識するような。

希少性が高く、人の感覚で綺麗だと感じられる石は「宝石」と呼ばれます。
多分、チンパンジーには理解できません。

僕達は、社会的な生産物全般をを抽象化一般化し「商品」という概念を創造します。その中からより抽象的な「価値」という概念を抽出し、「通貨」という尺度と同一視します。

物理的に、そして多分、精神的にも、1歳のあなたと今のあなたは別の存在です。
しかしあなたは、今と過去のあなたを同一視しているはずです。
物質的には、一歳のあなたと今のあなたは異なる存在です。当然に脳の構造も変化します。つまり、心に関しても一歳のあなたと今のあなたは異なる存在です。
厳密には、人は毎日変化していますから、昨日の寝る前のあなたと夢から目覚めた今日のあなたは異なります。

人は異なる物を同一視する強力な認識を駆使して運動法則や数、自分、という概念を創造します。
現実を都合よく解釈し、操れるようにするのが、同一視の正の側面です。

負の側面は、同一視に自覚を持つのが難しいこと。

凄い人と自分の同一視。凄い組織と自分の同一視。ボクシングと自分の同一視。自分の考え方や価値観と自分の同一視。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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