自己喪失と社会の暴走

よもやま話

子供の頃から沖縄戦の話は学校の教育や身近な老人から直接は聞いていたはずですが、大人になってから、そして親になってから当時の話を聞いて受ける衝撃は段違い。

当時の小学生から中学生だった人達の証言と米軍の映像記録を元に構成されています。

子供達を見捨てて我先にと逃げる大人。13歳を前線へ送り出す大人。子供を爆弾として利用する大人。子供を餓死させる大人。母親に子を殺させる大人。

「鬼畜米兵にレイプされる」との政府の情報統制により正常な判断を奪われた母親が娘の首を包丁や鎌で切りつけ殺害し自らも自殺。

国とマスメディアによる情報統制はコロナが思い出されます。実際にワクチンの副作用で中学生が犠牲になったとの報道があります。大人が子供を殺すという意味で当時と何も変わっていません。きっと、今でも日本人は簡単にコントロールされて殺し合います。

当時に子供だった人達は
「大人が人の心を失っていた」
と証言しています。

そうとしか言えません。大人が狂っていたんです。
そして残念なことに今もそうだと感じています。子供に自分の正しさの証明を代理させる大人を沖縄のジュニアボクシング大会でうんざりするほど見せられました。

ボクシングジムでもそう。
ボクサーに自分の存在意義の証明を代理させるトレーナー。その権威を保証するものとして利用されるのは礼儀や儒教的な上下関係、基礎基本という虚構です。そして、それに従順に従うボクサー。

戦時から何一つ変わっていません。
既述のような権威に簡単に統制される文化的な性質はコロナの時にも暴走していましたよね。自分自身で善悪を判断するのではなく、権威に与えられたそれに服從しました。彼らは彼らの存在を誰かに肯定されることに熱狂します。自分自身で自分の存在意義を証明することを諦めたからです。

ボクシングジムの押し付ける基礎基本に無条件に従うことは戦時に国から与えられた善悪の判断基準に従うことと何ら変わりはないはずです。

少なくとも僕はそう感じます。
もしも、何か危機が起きたら。そして、その危機に乗じる大衆迎合主義の為政者が現われたら。自己喪失した人達の自尊心を満たしてしまう主張は彼らを熱狂させて、再び正気を失わせるだろうと思います。

だから、もし何かあれば結局はまた同じことをやります。今は”たまたま”そのきっかけが起こっていないだけです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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