Winny事件(ウィニーじけん)とは、ファイル共有ソフト「Winny」に絡む著作権法違反(公衆送信権の侵害)を問われたものの、無罪となった刑事事件である[1]。利用者だけではなく、アプリケーションソフトウェア開発者も、逮捕・起訴されたことで、情報産業従事者以外からも注目された裁判となった。
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この事件の教訓はなんでしょうかね。
固定化された組織は腐ることか、組織に依存した個人が自我をうしなうことか。
善悪の判断を他人や組織に委ねるのは楽です。命令された自分には責任がないと無自覚に感じてしまいます。しかし、子供でもない限りは命令に従う判断をした行為には責任が付随します。
クソどうでもいい仕事
法治国家の警察組織が職権を乱用して天才の発明を台無しにし、さらに、その後遺症を延々と引きずっていることを考慮すると警察が関与した中では最悪の部類の事件です。
p2pのファイル共有ソフトは中学生の時に流行っていたので馴染のある話です。アニメやゲーム(主にエロゲ)、ウィルスなど、膨大な量が交換されていたのを覚えています。勝手にウイルスに繋がれたコンピューター同士がデータを共有し、利用者が知らない内にヤバメの動画が流出してしまう事件もありました。未だにそれがネット上にあることを考慮すると消すことのできないデジタルタトゥーはあながち間違いではありません。
ハードとソフト両面の技術的な制約故に大衆化は難しいのかもれませんし、コストも要るのでYouTubeのような存在になれたのかは疑問が残りますが、winnyの思想そのものもはYouTubeの先を行っているとは感じます。
YouTube型の中央集権的システムは権力者の意向がどうしても反映されます。
そして、権力者に都合の悪い事実が隠せてしまう仕組みは危険を孕みます。
最近だとコロナ関連でそれを感じました。
過去にマスメディアの情報操作により世論がコントロールされて世界大戦へ突き進んだ歴史的な事実もあります。そして、それはもう終わった話ではありません。世界的な軍事費の拡大を正当化する為に現在進行形で起こっていることです。未来の日本人が教科書でその事実だけを確認したなら、戦争が起こるのは必然だと結論するかもしれません。
p2pにも機密保持などの問題はありますが、暗号通貨やwinnyなどが持たされた、中央集権的な仕組みを遠ざけるという側面は無視できません。
当時としては革新的な思想とそれを実現する技術が中央集権的に潰されてしまったのは、ある意味では必然と言えるのかもしれません。
日本の未来を破壊したという意味では、紛うことなきブルシットジョブと言え、技術そのものだけでなく思想を駆逐したという点でなら、民主的な法治国家を名乗る日本の近代史上における屈指の汚点と言えると思います。
警察や検察の捜査に関わった人達は自らの行為に疑問を感じなかったのか。きっと関係者の中にもwinnyを利用していた人達は沢山いたはずです。劇中でもそれは描かれます。
捜査に携わる一人一人がもっと責任感と疑念を口にする勇気を持っていたなら、今の日本はもっと豊かだったかもしれないんです。
米国一強が終焉を迎え、社会の不安定さは増す一方です。
会社や学校、ボクシングジムなど、社会に住む一人一人が、眼の前で起こることを無視せず、自分の頭と心で善悪を判断すべき時代にきている感じます。もしかしたら今、winny事件に匹敵するような日本の汚点に加担させられているかもしれませんから。
金を貰えればいい。上に言われたから。なんとなく空気を読んで。みんなの為に。
のような、一人一人の無責任が社会を壊した典型のような事件なので、知らないという方には見て欲しいです。
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