意図した技が起こる為の前提を揃える

トレーニング戦略技術
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思想の話

ロープくぐりを反復さえしていれば、華麗なダッキングやウィービングができるようになると思っていませんか。

残念ながら僕の経験上、同じ動作をただ反復するだけでは普通の日本人ならできるようにはなりません。

根本的な話をすると骨格と姿勢が大切なんですが話すと長くなって面倒なので、詳細は割愛します。

姿勢や骨格的な構造によってヘッドムーブが困難な人はいます。恐らくは日本人の大半はそうです。だから日本のボクサーはフットワークを多用します。文化以前に骨格の構造的に難しいからと僕は考えています。

僕はダッキングは練習したり、やろうと思ったことはありませんができます。
なので、勝手に起こることを技として分類するのには強い違和感を覚えます。
野球の球をキャッチする時の手の形に技名をつけて練習しているような違和感。
状況に応じて起こることに無理やり名前をつけて固定化するから、ただ球をとるだけの機能が失われて動作がギクシャクしてしまうんです。

ディフェンスは大まかには「危ねぇ」と思うだけで起こります。ダッキングも同じ。それをやろうとするからではなく、その瞬間の姿勢や立ち位置に応じて勝手に本能が判断して反射を起こしているだけです。少なくとも僕は本気でそう感じています。

長岡は反復でどうこうできると、技を固定化して考える、恐らくは意識的な抑制がとてもとても強く働くタイプの人間です。意図的に起こそうとするからだとは思いますが、ずっとダッキングの動作をを反復しているにも関わらず、それは起こりません。
目測ですが反復量は僕の数十倍に達しています。

練習を演繹する根本的な人生観や世界観、価値観が強く影響していていると感じます。

僕は
「縁起=ネットワーク上に自然発生」
という人生の哲学があり、だからこそ社会や世界の流れには逆らいません。大きな流れに逆らっても溺れるだけだと学んだからです。
逆に流れに乗りさえすれば、それは僕を僕の想像もつかない場所へ運んでくれたりもします。石田ジムにいるのも、そもそも僕がボクシングを始めたのも、奇妙な偶然や感情の流れに身を任せた結果です。

世界の流れに逆らって自分の意思を実現することはできません。流れに沿う形でなければ、それは押し流されて破壊されます。
ダーウィンの種の起源やニュートンの運動法則、微分の開発などは、彼らが社会の流れを敏感に感じ取れたから発見されたもので、社会からの要求があったからこそ、彼らはその探求に没頭できたはずです。
もしも種の起源がその発表の少し前ならダーウィンはキリスト教徒に殺されてその成果は破棄されたでしょうし、ニュートンがベストで死んでいた確率も低くないと思います。
時代の要求に沿う形でなければ、世界はその存在を許しません。

僕にはそんな世界観があり、それが今の僕を形成している前提です。

論理的思考=ドミノ倒し

分子の連鎖反応によって核爆発が起こるように、物事は因果関係のドミノ倒しによって起こります。

分子の分裂はその前の分裂によって引き起こされて、更にその分裂を引き起こした分子はその前の分子の分裂により起こります。

ドミノ倒し的に爆発という現象は起こります。
「爆発よ起これ」と願った所で徒労に終わります。
ダッキングを含めたディフェンスも同じ。
それが起こる前提を揃えて、最初のドミノを倒さないと連鎖反応は起こりません。
競技力も同じ。ドミノの構造を用意し最初のドミノを倒すことによって始めて、技術空間内に可能性が広がっていきます。

つまり、このブログでは散々話していることですが、もしも意図したことを起こしたいなら、それを起こす為の前提を揃えなければならないんです。反復で祈ることはその手段ではありません。
元々、骨格的な前提に恵まれているならまだしも、普通の人がいくら必死に祈っても、それは成就しません。

前提の一つ目は反射を利用すること。
例えば「鉄パイプを振り回す男」の攻撃を避けるのを想像して下さい。その時の腕の形や頭の配置は自動システムにより、転ばないようにバランスを調整された、あなたのディフェンスの姿勢です。
腸腰筋前鋸筋小胸筋が強い場合は肩甲骨の外転と背骨の湾曲が強く起こりますが、それらが弱いと起こりません。日本人の大半は起こせません。背骨の湾曲が起こらなければ首を胸元まですくめられません。

だとするな、ダッキングの反復の前に腸腰筋前鋸筋小胸筋の強化が要求されます。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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