ベテルビエフとロイの肘先だけで回転させるようなフックの連打。
前鋸筋小胸筋腸腰筋による肩甲骨外転前傾ロックが強い故に、腕が肩甲骨平面上を走り続ける。つまり、大胸筋三頭筋などの大きな筋肉の収縮に肩甲骨が押し負けることがなく、筋肉の収縮力を受け続けた腕が衝突まで加速し続け、さらに衝突後に押しこまれる。だから小さなスイングで大きな相手を弾き飛ばせる。
肩甲骨が動くから、と言うよりはむしろ、肩甲骨という土台が動かないから腕を加速させ続けられる。という論理だと思います。
骨組みがフニャフニャなブランコを想像してください。いくら漕いでも加速はしません。土台に力が吸収されるからです。
トランポリンの上での全力疾走でも例えられます。床を押す力は土台のゴムに吸収されてしまい、推進力へ変換されません。
同じことが起こっているんです。
肩甲骨ロックと股関節ロックの両輪。
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