神様がステ振り間違えたオールラウンダー ジャロン・エニス

選手分析
選手分析

この選手は極度のボクオタの僕ですらワクワクします。
試合の度にどんな曲芸、人間離れした技をを見せてくれるんだって期待してしまうんですよ。

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ジャロン・エニス

まずはデータから。

データ

28勝26KO
身長178cm、リーチ188cm。
IBF3位、WBA3位、WBO2位、WBC3位。
世界ランキングではこの間紹介したオルティスの次に位置するような選手で、はっきりと挑戦は時間の問題です。世界チャンピオンでなければ手に負えないでしょうね。
恐ろしいことにこエニスは24歳。オルティスが23歳でKO率100%なのでちょっとインパクト薄れてしまいますが、24歳にして28戦を経験し全勝、計算してみるとKO率92%!
異常です。
しかもKOの中には元世界王者も含まれているから唖然としますよね。

以下のリンクは元世界王者との試合です。
元王者の肩書で食っているかませ犬的な選手ではなく、現役バリバリの元世界王者を第一ラウンドから圧倒しました。

凝視

エニスの凝視。

この凝視があるから中間距離の打ち合いに没頭できると考えています。

中間距離でのパンチの交換、カウンターは類を見ません。

僕は競技経験、指導経験を通して「凝視」が人間に秘められた運動のポテンシャルを解放してくれるんじゃないかと考えているんですが、エニスは凝視がえげつないです。
観戦する時は選手の目の動きと表情には常に注目してるんですが、エニスは試合中の瞬きの回数がかなり少なく見えます。
相手を凝視しています。

並外れた集中力で、「こいつ未来でも見えてんじゃないか」ってほどカウンターを合わせてきます。
しかも余裕があるんです。

目がこええ

神様がステ振り間違えたオールラウンダー

エニスの特徴はやっぱりスイッチスタンスだと思います。
ただ、それだけでないんですよね。
本当にできないことはないんじゃないかって程なんでもこなせるオールラウンダーです。

インサイドにアウトサイド、レスリングだってこなせます。
クロフォードのようにレスリング染みた接近戦も平然とこなせるんですよね。
しかもこれまでの試合を見た感じだとどの能力もずば抜けています。
本当に隙がありません。

スイッチヒッターであるとかオールラウンダーであるとか特徴はクロフォードと似ています。が、もしオーソドックスだけで対決するのなら僕はエニスを推します。
サウスポー対決はどうだろう。
サウスポーのクロフォードは本当に穴が見当たりません。
エニスより奥脚に乗り込んでいるので、間合いはクロフォードの方が遠くてやりにくいんじゃないかと思います。
エニスはお互いのパンチが当たる距離に居座ってカウンターの応酬で打ち勝つタイプ。クロフォードはステップバックで後ろに退きながらカウンターを合わせるのを好みます。
言い換えると中間距離の打ち合いが強いエニス、安全な距離と角度を保ってカウンターを得意とするクロフォードって感じです。

身長とリーチを加味すると距離は互角くらいか、若干クロフォードが遠い感じがする。
そしてクロフォードの方が横着せずに距離を保つ傾向も高い。なのでサウスポー対決だとクロフォードかな?

ただ、エニスはパンチの打ち方だけ見るとクロフォードより違和感がありません。
パンチ力はサイズも相まってエニスに見えます。
ヘッドムーブによるディフェンス、カウンターができる中間距離でパンチが交錯した場合、エニスのパンチが先に炸裂するイメージも浮かんできます。

歴史的に見ても一点突破の尖った選手よりオールラウンダーが長期的には結果を出しているように思います。
相手の戦略に対する反応戦略を常に用意できる選手は地味でも手ごわい。
バーナードホプキンスなんかはその典型だと思います。
エニスはなんでもできる上に全ての能力が高水準、動きもクリエイティブで本当にスーパースター候補です。”Boots”の異名通り、ボクシングを”Reboot”してくれるかもしてくれるのかもしれません。

オフェンス

タメは大きめで軌道も小さくはないんけど、並外れたハムケツ推進力でぶん回すのでスイングは速い。
当たる瞬間にグッと押し込んで加速させているんじゃないかと思います。KO率が示す通りのパンチ力があります。単純なパンチ力だけでもウェルター級でも指折りのものがあるはずです。

エニスはオールラウンダーですが、本質的にはカウンターパンチャーで、これでもかってくらいカウンターを合わせてきます。
この辺の特徴もクロフォードに似てるんですよね。

GGGのジャブからズドン、カネロみたいなフェイントズドンみたいな決まったパターンがあるわけではなく、エニスは相手や状況に応じて戦い方を変えるタイプです。
今のところどの局面でも崩れる場面は見たことがありません。

得意な形としてはジャブとカウンターで中間距離に釘付けにしつつ、フェイントを織り交ぜながらビッグショットを狙うパターンじゃないかと思います。
フック、アッパー、ストレート、ボディー、スイッチと多彩極まりないのでエニスの得意とする距離を作られると手が付けられないと思います。

スイッチヒッターの長所を生かしてスタンスを入れ替えてスペース、角度を作ります。
攻撃しながらのスイッチはクロフォードより手慣れた感じを受けますね。

ディフェンス

僕が平仲ジムでも教えている首振りのディフェンス、顔を隠すディフェンスが巧みです。
ただ、このディフェンスが上手すぎるからか横着してこれだけで全て解決してしまう感じがあります。
ロイジョーンズもその傾向がありました。
最小限の動きで守れてカウンターに繋げやすく、ディフェンスのシステムとして完成されていますがこれに頼りきりな感じはあります。

これ系の神様が遊びでステ振りしたみたいな選手ってとってつけたような弱点があります。
ロイジョーンズはグラスジョーだしタイソンはカス・ダマトを失って崩れたし。
エニスももしかしたらとってつけたような弱点があるかもしれません。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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