35歳、日本史上最年長王座奪取なるか

選手分析
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井岡一翔 vs. 福永亮次

僕がいたジムの先輩が世界挑戦します。
相手は4階級制覇のチャンピオン。

角海老陣営も感じているとは思います。
亮次さんの不利は否めません。

経験が違う

一番の違いはやっぱり経験だと思います。

アマを通した実践経験、身を置いてきた競争の苛烈さが違います。
2011年に初世界タイトル獲得からずっとチャンピオンや世界ランカー、それに準ずる選手たちと戦い続けています。
ロマとドネアの記事で経験の重要性についてお話しましたが、井岡チャンプが今更驚くことってほとんどないんです。

亮次さんのフルスロットルでも驚かないかもしれません。
そして動揺を誘えないと相手は崩れないんですよ。

亮次さんの立場で考えると井岡選手レベルの技術を肌で感じてどうかってことですね。
動揺するとそこから一気に崩れていくので、どの程度の技術を想定しているのか、どれほど井岡選手の技術をリスペクトしてメンタルを作りこんでいるかも注目です。
まあ、亮次さんのことなんで想像を超えたとしても、腹をくくって戦えると信じています。

打法とディフェンスの違い

簡単にオフェンスとディフェンスの違いをまとめます。

遠間から飛び込む勢いで体幹を回してロングレンジで強くスイングする亮次さん、ミドルレンジで手打ち気味に押し込まずに軽めに叩く井岡チャンプ。

前後のステップでディフェンスする亮次さんと足を止めて股関節ディフェンスする井岡選手。
ロングレンジでの打法の特徴を生かすディフェンスの亮次さんとミドルショートレンジでの特徴を生かす井岡選手。

対照的なスタイルだと思います。

ミドルレンジの攻防だとディフェンスも相まって井岡選手有利、打法の違い、ディフェンスの違いで亮次さんが最も不利になる距離だと思います。
ミドルレンジで手数を出そうとするとカウンターもらっちゃう気がします。
この距離は徹底的にクリンチと体当たりで防ぐのが妥当じゃないかと。

次にアウトボクシングならどうか考えます。

僕が思うに、亮次さんの理想形は足とフェイントでかく乱しながらのヒット&アウェイです。
井岡選手は井上選手のようにズバッと踏み込んでズドンで終わらせるスタイルはないので、踏み込み過ぎずにミドルレンジを避ければ、ある程度井岡選手の手数を封じることができると思います。
亮次さんはフェイントでかく乱しながら一息でパンチをまとめたらすぐに下がる。これを繰り返して徹底的にロングレンジを死守、井岡選手の手数を削いぎつつ、打法のアドバンテージを生かしてロングレンジの手数でポイントを奪う。これが亮次さんの技術体系から考えると妥当じゃないかと思います。

井岡選手対策の理想形はフィジカルごり押し以外なら、これじゃないかと思うんですよ。
問題はロングレンジでのタイミングの掴みにくいジャブです。これが厄介です。
射程に入られると当たります。

距離を長めに設定すれば左対右の傾向から、ある程度ジャブの数は削げるんじゃないかと思います。
加えて常に動いてジャブの照準を合わせる時間を与えなければ。
ジャブは打ちにくくなります。

ショート、ミドルレンジは井岡選手の土俵なので、いかにそこを避け続けるか?がカギじゃないかと思います。そのためにはロングレンジを死守。
手数勝負なんだけど、ショート、ミドルレンジでの攻防は徹底回避。

補足

亮次さんはパンチと度胸があるので、序盤にいいの当ててダウンでも奪ったら面白い。
多分、食らいついてでも倒してくれると思います。

狂っていると感じるほどのメンタルがあります。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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