井岡一翔 vs. 田中恒成 ギャンブルやれば盛り上がるのに

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井岡選手と田中選手のビッグマッチが合意とか。
ジム内でも話題になっていました。
井岡選手の経験をとるという声も田中選手の若さをとるという声もあります。
今回は両選手の最近の試合の傾向を見ていこうと思います。

今回は僕がフォローしている「@info_Frentopia」さんのブログを参考にしています。

ブログ
https://frentopia.com/iokavstanaka-yoso/

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試合の経緯

@info_Frentopiaさんのブログ記事が詳しいですが、この試合は井岡選手にとってリスクの割にリターンが少ない。
何故かといえば32歳で引退も視野に入れビッグネームを狙っている井岡選手からすれば田中選手に負けた時のリスクが大きい割に得られるものが比較的小さい。
“ロマゴン”やシーサケット選手、エストラーダ選手、アンカハス選手なら負けるリスクもありますが、勝って得られるものは測りしれません。

スーパーフライ級のチャンピオンは強い。
この前ジムの先輩、スーパーフライ級の福永 亮次選手は「嫌だねぇ」って話していました。

話を戻します。
田中選手は井岡選手の狙っているビッグネームと比較すると世界的な知名度にかなり差があります。
日本のファンからすれば実力伯仲のマッチメイクです。
でも井岡選手からすればリスクばかりで旨味のない試合です。

井岡選手はスーパーフライ級のビッグネームと戦うためにアストン・パリクテ選手やドニー・ニエテス選手といった強い相手にリスクを冒して戦ってきたわけです。
ようやくビッグネームのロマゴンやエストラーダ選手と戦うための切符を手に入れたんです。

そんな矢先、コロナパンデミックが起こりました。
海外への渡航が制限される今、選択肢は田中選手しか残されていなかったわけです。
ハイリスクローリターンです。

負ければ全てを失います。
田中選手はまだまだキャリアが続く上に井岡選手に負けても失うものはほとんどありません。
やりなおす時間はあります。

愛知県名古屋にあるSOUL BOX畑中ボクシングジムは大手ジムの大橋ジムや帝拳ジムのような政治力もないと思います。
強ければいいってもんでもないのがボクシング。
知名度を上げるならやっぱりテレビ局の後押しは必要です。
「井岡選手の地位を手に入れられたら…」
こんな風に思っているかもしれません。

それに田中選手は日本人の強いチャンピオンに勝ち続けてきて負ける気なんてさらさらないとは思います。

つまりこの試合はお互いに負けられない試合です。

両選手の戦績を載せておきます。
井岡選手
田中選手

井岡選手の最近の対戦相手もさることながら、田中選手も当時全勝のアンヘル・アコスタ選手、日本の田口選手と木村選手と手強い選手とばかり戦っています。

僕の気持ちを言わせてもらうと、『死闘』間違いなし。

PFPの特徴

PFPを眺めるとボクシングに重要なものが何となく分かります。

PFPの顔ぶれがスピードの重要性を物語っていると思います。
これは田中選手の強み。

そしてもう一つはディフェンスの重要性。
PFPがまともにパンチを受けるのはほとんど見ることができません。
戦略においてはミスをしない守りが固い選手の方が有利です。

分析

田中恒成

田中選手は24歳、僕が一緒にトレーニングしてきた比嘉大吾と同い年。
もっと言うと井上尚弥選手の弟、拓真選手も同い年。
豊作の歳です。

田中選手を分析してみます。

田中選手はかなりスピードがあります。
スパーリングをした人に聞いてみてもやっぱりスピードがすごいと口を揃えます。
これは井岡選手と比較した時に明確に違う部分です。
そしてスピード以外のスタミナやメンタルのコンディションも抜群です。

しかし、ディフェンスは井岡選手と比較すると打ち終わりや相打ちのカウンターを受ける、足を止めて相手のコンビネーションを受けることも少なくありません。
木村選手との試合ではリスクを冒して打ち合いました。
前後左右に動けるフットワークがありますが性格なのか、打ち合います。

田口選手との試合は良く足を使っていていい動きをしていたと思います。時々打ち合うなど田口選手に簡単に動きを読ませない、対応させないメリハリもありました。
(打たれはしましたが…)
基本的には先手を取って攻撃してきます。
コンビネーションも上下に打ち分けてくるのでただ見ているわけにもいきません。
この日のようなアウトボクシングだと井岡選手にとってもかなり手強いのではないでしょうか。
井岡選手はアムナット選手のアウトボクシングに負けた過去もあります。
ただ打たれ強いわけではなさそうで、効かされた場面もありました。
井岡選手の正確なカウンターが当たれば効かせられることもあり得ると思いました。

田口選手や木村選手と打ち合う場面もありましたが、打ち合いで怯むことも後半疲れて後手に回ることはありませんでした。
心身のコンディションの良さも目につきました。

井岡一翔

パリクテ選手の試合を参考にしました。

井岡選手の特徴はまず一つ。
崩れません。必要以上に力を入れないからか、バランスが崩れません。
ディフェンスでも大袈裟に動くことはないのでバランスを崩しません。
守りは本当に固い。パリクテ選手のパワーやニエテス選手のテクニックでも完全に崩れることはありませんでした。
試されていないと言えるのはは田中選手のような抜群のスピードですね。
僕の感覚として、スピードのある選手は怖いです。
チャンピオンレベルの技術と肝が据わったメンタルをパワーで揺さぶるのは難しい。
単純に読み間違いが命取りになるスピードは相手が強ければ強いほど効果的だと思います。

井岡選手もスピードがありますが、田中選手のスピードが勝ります。

予想

お互いに経験したことのないスタイルなので予想が難しい試合です。
強いて挙げるなら井岡選手の勝ちを予想します。
やっぱりミスをしないのはスポーツにおいては有利かなあと思うからです。
さらに田中選手は手数も多く積極的に攻めてきてくれるので、スピードがありますが井岡選手はやりやすいかと思いました。

好試合になると思います。
もしギャンブルにできたら観戦に熱が入るし、選手も儲かるし。
悪いことする人も当然出てくるとは思いますが、選手としては収入が増加するのは本当に助かります。
練習に身が入るし熱狂する会場で試合をしてみたいです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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