【手打ち】推進メカニズムの違い【引っ張り】

技術

この動画はボクシングを始めて2~3週間の練習生と女子プロボクサーの平安山のジャブの違いです。
メカニズムの違いが分かりやすいかなあと思います。

始めたばかりの練習生は本当に根気強い21歳で、また僕の言う話を信頼してくれているので上達が抜群に速いです。
先入観を取り除くことから始めて姿勢の作り方、パンチのイメージ、身体の動かしかたなど全て一から仕込みました。

平安山は一緒に始めて半年も経っていいないのもあって、それまでの特徴が大きく残されています。
何年もやってきたことなので癖がかなり強く、もはや自分で何をしているのか認識できないほどになっています。
この動画のように前方向への大きな体重移動も映像を見せて驚いていました。
顔を相手へ露出するので危険ですし、引っ張って腕を推進するので動作の始動から完結までが遅い。

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引っ張りと手打ち

練習生には手打ちの意識で腕を投げるように言っています。
腰を回すとか、踏み込むとか考えずにとにかく腕を前へ投げる。
踏み込んでの距離の微調整とか、腰の回転みたいなことは自動システムが勝手にやってくれるから意識しなくていいと。

この動画は僕と平安山を比較しています。
色んな原因が考えられますが、癖が無意識下に浸透してしまっているので、因果関係を追うことが困難になっています。
本人は膝やふくらはぎを効かせているつもりがなかたり、引っ張って打っているつもりがなかたり。

もちろん、そのままそれを活かす方法を考えようとも思いましたけどね。
でもそうれだとどう足掻いてもすぐに天井へすぐ到達しますので、一つ一つの質を高める方向へ舵を切りました。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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コメント

  1. GG より:

    恐らく平安山選手は過去に「仰け反るな」と厳しく指導を受けていたのではないでしょうか。仰け反ってはいけないという意識が本能にまで浸透して、ケツに乗ることが難しい状態になっているのだと思います。
    ケツに乗ることができればパンチは伸びますが、ケツに乗る感覚がなく、且つ「仰け反ってはいけない」意識があると、遠くから打とうとするときに上半身が先に出て前のめりになります。
    この状態になると、骨盤が相手に近づくと相手に接近し過ぎている錯覚が強まるので、またすぐに上半身先行の打ち方に戻ります。
    ケツに乗ればパンチが伸びるという感覚を呼び覚ますために、骨盤先行の動きをしたときに相手との本当の距離を掴むことが大事だと思います。マススパーや相手にディフェンスだけさせるスパーなどが効果的だと思います。

    • いくつかつま先を上げる、足を相手へ向けるなど僕が非合理と考える方法で指導を受けたようです。
      ご助言ありがとうございます。現在試している最中です。

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