【ケツに】不安定な姿勢、意識的な動作の害【乗る】

運動理論
運動理論

手打ち打法に関しての動画を作ってほしいってコメントが多かったので簡単に僕の脳内の論理を吐き出していきます。

今回は意外と無視されがちな無意識下の動きについて。
あなたは気がつかぬうちに無意識に起こる反射に支配されているかもしれませんよ。

以下長濱説ですので悪しからず。

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姿勢反射

以下の動画を見てください。
腕や頭の配置を変えてバランスを保っています。

身体が後ろへ傾いています。

どうしてだと思いますか?

この瞬間は身体を横へ傾けています。

身体が横へ傾いています。

なぜ?

答えは簡単ですバランスを取っているんです。
バットや脚のスイング方向の反対へ身体を傾けることによってバットや脚が身体を引っ張ろうとする力と釣り合わせています。
転ばないようにです。

ところでこれらの操作を意識的に行っていると思いますか?
当然そんなわけありません。
自動システムによって身体が勝手に動くんです。
自動システムは僕達の意識を無視して勝手に身体を動かしバランスを安定させています。

パンチを打つ時に大袈裟にガードが開いてしまうのはバランスを保とうとして起こる反射です。
パンチと反対方向へ腕を配置することでパンチの勢いを吸収しようして起こります。
なのでもしそれを修正するならバランスを修正すること(股関節に乗る)から始めなければなりません。無理にガードを上げさせたり顎にグラブを付けさせると転倒防止の本能が全身の出力を落とします。
全力疾走中に転びそうになった時に速度が自動的に落ちるのと同じです。

「この癖をこう直せ」と、言われた通りに直すと急に出力が落ちた経験はありませんか?
あれを直せこれを直せに従い続けた結果、全く出力が出せなくなっている。

全力が出せないのってスポーツにとって致命的です。
代償が大きすぎます。
僕が因果関係を見誤るなとしつこく書いているのはそのためです。

問題を見誤ればそれに起因した新たな問題が積み上げられていきます。問題が問題を生む負の連鎖が始まり、気がつけば解決できないほど問題が山積みされます。

話しを戻します。
姿勢反射は自動的に起こります。全身の出力の低下は意識的に気がつけません。

例えば不安定な前傾(安定する前傾もある)でストレートを打とうとすると、体重移動によって前のめりに倒れそうになります。
それを繰り返すうちに本能は「ちょっと危ないな」と出力を勝手に落とします。

無意識にバランスを保とうとするんです。
気がついたら以下の練習ができるようになっているようなもんです。
不安定な姿勢で力を抑えてパンチを打つのが上手くなっちゃうんです。

不要な動作の原因は元々の癖とか運動の先入観に起因している可能性もありますが、元をたどっていけば大半がバランスの悪さ(股関節に乗れない)に起因しているだろうと考えています。
バランスが悪いから姿勢反射が起こって腕があっちこっちに動くんです。
バラバラでアンバランスだからギクシャクして見えるんです。

姿勢反射は文字通り反射なので最適な身体の質量の配置を求めて自動的に起こります。
バランスの保たれる姿勢を作ることができれば姿勢反射は抑えられます。

上記のサーフィンの練習は姿勢反射により自動的にバランスが保たれます。
無心でただ立つことだけを思っている時が一番バランスが安定します。が、”意識的”に腕を広げて固定し姿勢反射を邪魔をすることもできます。
腕が使えない代わりに色んな所に腕が使えない代償動作が現れます。

「腰を回そう」という意識。
距離、バランス、角度に関係なくとにかく一定量回そうとします。
するとどうなるか。
答えは簡単ですよね。
姿勢反射による不要な動作や反復による出力の低下などの代償がどこかに現れます。

これが「手打ち打法」に繋がる一つ目の論理です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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