二軸感覚

よもやま話
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脊椎軸ではなく股関節軸、一軸ではなく二軸。
一軸感覚と二軸感覚は動作そのものが違ってきます。

股関節おじさん理論的に、股関節軸と脊椎軸の感覚の違いは位置エネルギーの利用方法、大雑把に言うと片方の股関節に集中させるか両方に分散させるか、という違いを生むため、ハムケツSSCの能力、つまりハムケツ推進力に影響を与えます。
具体的なメカニズムの違い、それに起因した動作の違いについてはまたの機会に譲るとして、今回は一流選手に二軸的なボクシングを学びます。

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二軸

メキシコは左軸主体で骨盤を回すので、股関節の可動域がパンチに組み込まれていて伸びのあるロングフック、ロングアッパーを得意とする傾向にあります。
基本的にジャブもストレートも長い。
コンビネーションも左軸主体で行う傾向があります。

※もちろん全ての選手ではない

股関節軸で打つのが分かりやすい動画です。

左のケツに乗ったままパンチを打っています。

メキシコ系、中南米は打ち合いが彼らの流儀だからなのか、この傾向が強いです。

左のケツに乗せたままの股関節軸のアッパー。
二軸的なパンチはガード側の腕が開きにくい傾向にあります。
※動作の違いについては別の機会に解説します。


股関節の可動性の分だけ飛距離が伸びる

股関節軸のストレート。

この場合もガードの腕が外へ開きにくくなります。

股関節の可動性の分だけ飛距離が伸びます。

ロマゴンはパンチの角度の作り方、ディフェンスでの体の隠し方が二軸的です。
股関節主導を誘発する骨格立ちからも分かるように股関節を曲げたり伸ばしたり、捻ったりとボクシング競技においては特に立体的な使い方をします。

二軸的な選手の特徴としてウェイトシフトが挙げられます。

特にストレートで顕著に現れ、奥脚を前へ送ってスタンススイッチします。

中心軸意識だとこれは起こりません。

左股関節を軸に骨盤の右側を前へ押し出す動作が強調されています。

距離を潰すディフェンスとしての意味合いも強く、タイソン、メイウェザーが得意としていました。

現役でパッと思いつく限りだとデービス、ナバレッテ、GGGがこの技を使いこなします。

上記のリンクの打ち合いは全局面で参考になります。
股関節主導の二軸ウェイトシフト、構造的脱力、二軸ディフェンス。
打ち合いの合理性を詰め込んだ機能美、芸術作品。

The Art of Shifting

デービスはディフェンス、オフェンスの両面でスタンスが目まぐるしく入れ替わります。
二軸的、超絶股関節ファイターです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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