GGG並みの骨盤前傾 バージル・オルティス

よもやま話
よもやま話選手分析

普段選手の紹介なんてしませんが、とても気になった選手がいるのでご紹介します。

タイトルにもありますがバージル・オルティスJr (vergil ortiz jr)。
boxrecに戦績など詳しい情報があります。

競技人口が多く最も競争が激しいウェルター級で全勝全KOのパーフェクトレコードを更新中です。
ボクシングは荒削りなところがあります。
しかし僕に言わせると骨格すごい、ポテンシャルは抜群です。

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攻撃は最大の防御

骨格

少し荒くてわかりにくいですが、ヒップが上がって下腹部が突き出し、脊椎が弓なりになっていることが一目で分かります。

見た瞬間にGGGが思い出されました。

GGG並みの骨盤前傾と脊椎湾曲です。
KO率も納得の強靭な腸腰筋をしていると考えられます。

黒人種以外でこのレベルの骨盤前傾はボクシングではほとんど見られません。
ロマ、GGG、コバレフ、テオフィモ・ロペス。
パッと思いつく限りだと彼らと同程度の骨格をしています。

特にヒップの上がり方にはかなり特徴がありますね。

骨盤が前傾すると脊椎がS字に湾曲するので左の画像のように背中の溝が深くなります。
また押し出された肩甲骨は外側、身体の側面へ迫り出していくので、腕が前向きに伸びます。

首も前へ突き出していくので、後ろから見るとこの画像のように楕円形の丸まったような身体つきになります。
黒人種やGGGが顕著です。

横腹が外へ膨らんでいるのも大きな腸腰筋により内臓が外へ押し出されている証拠です。

トップアスリートの横腹が突き出している理由にもなっています。

彼は並外れた骨格を持っています。

全身運動

名前から推察するにおそらく彼はメキシコ系アメリカ人ではないかと思います。
スタイルはメキシカンスタイル。

身体を大きく使います。
全身を使ってパンチをスイングして全身の質量をぶつけるので、かなり重いパンチだと考えられます。

ピンポイントでスピードのスパイクを標的にぶつけてやや手打ちにも見えるロシアンスタイルと違った種類の打法です。

この攻撃力が彼の最大の長所で、防御の欠点を覆い隠しています。

頭の位置が前後にあまり変化しない

ディフェンスの技術、パワー、プレッシャーで今の所覆い隠されている弱点ではないかと分析しています。

いくつかの試合で確認しましたが、あまり頭の位置は大きく動きません。
細かく横には動きますが、前後への変化はほとんどありませんでした。

比較として分かりやすいのがカネロ。
股関節の屈曲伸展を繰り返し大きく前後に動いて的を絞らせません。

オルティスはほとんど頭の位置は変わらずに相手のパンチが届く距離にいます。

パワーと猛烈なプレッシャーがこれをカバーしていますが、さらにレベルが上がるとどうだろう?
とも感じました。

この選手は要注目です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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