好奇心が天才への扉を開く

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好きなことを極める過程でたどり着く境地

好きなことを極めた方がいいのも物事の不思議な規則性を見つけるためです。

例えば僕が好きだという原動力による推進力で辿り着いた骨格理論や駆け引きにおける緩急、勝負に臨むメンタル作り、原因から結果を推論する論理性は他のスポーツやそれ以外の分野にも応用できるはずです。

やりたくもないことをしていたら辿り着けなかったと断言します。
好きなことに打ち込むことは天才へ通づる扉を叩く、ということです。

以下は具体的に何が大切だったのかを共有していきます。

抽象化

具体的な現象から本質的な部分だけ抽出することを抽象化といいます。
ボクシングのパンチと投擲は抽象化すると同じです。
重力による位置エネルギーと筋肉内部にある化学エネルギーを合成し運動エネルギーへ変換しているという意味においては走行も同じ原理原則がありますし、もっと言うと歩行における重心の倒立振り子移動にスポーツの本質があると考えることができるかもしれません。

前回の記事で現象のネットワーク構造の細部を取り払いエッセンスを抽出したことも抽象化です。
何故そうなっているのかを考えるとそれを様々なことに応用することができます。

好きなことを深めていくと徐々に本質となる抽象的な概念が浮かび上がってきます。
その概念を理解すると苦手なことに応用できるので、苦手が苦手でなくなります。
そもそも理解できないからこそ嫌うんです。理解してしまえば嫌いでもなんでも無くなります、ただの作業です。

僕は小学生に上がるまでは動物と昆虫、宇宙が大好きで、観察するうちに動物や昆虫、宇宙の動きには不思議な規則性があることを学びました。

なのでその頃から何かを学ぶのに必要なのは暗記ではなく、現象の裏に隠された規則性を探すということだと思えるようになりました。
一度この習性を身につけてしまえばアプローチが変わってくるので、楽に物事を習得できます。

一般化

人間の脳は勝手に得意なことで見つけた法則を苦手なことにも当てはめようとするからです。
例えばボクシングなら得意な左フックのメカニズムを左アッパーへ応用するといったことですね。

汎化とか一般化とか呼ばれます。

左アッパーや左フック、右ストレートと右アッパー、フットワーク、ディフェンス。
それぞれの共通点を抽出するうちに股関節と重心の移動が大きく関わっていることを自然と発見できるはずです。
得意なことから始めるべきなのは抽象化と一般化という二つの、脳の強力極まりない機能を呼び覚ますためです。

自然淘汰を発見したダーウィンや運動の三法則を発見したニュートン、相対性理論を発見したアインシュタインは脳 一般化と抽象化の複雑に入り組んだフィルターを通して高度に抽象化された現実を見ていたはずで、僕達凡人にはイメージできないほど、現実の規則性が見えていた、言い換えると僕達とは全く異なる現実を見ていたはずです。

欲求の階層を考案したマズローは人が同じ法則に従って行動を繰り返す機械に見えたかもしれません。

織田信長やスティーブ・ジョブズは物事がある方向へ流れていく抽象的な時流がはっきりと見えていたはずです。
だからこそ、その流れに逆らおうとする他人が愚かに見えてしまったのでしょう。

好きなことをとことん極めることで普通の人には見えない世界が見えるようになり、その見方を応用することで苦手も克服できます。

好きなスタイル、好きな選手、好きなパンチ、好きなディフェンス。
言われたことをやってもちっとも上手くなんてなりません。
それは暗記だからです。

大切なのは「こうじゃないか?こうじゃないか?」と物事を抽象的に捉えて空想することです。

相対性理論も運動三法則も進化論もきっかけは空想だったに違いありません。空想が止まらなくなった結果、偉大な理論を導き出すことができたんです。

自分の好きなことをとことんやって、原理原則が分かったら教えられる型の理由も簡単にわかるはずです。そこから型を覚えていけばいいんです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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